その組み合わせって罰ゲーム? そんなチーズを見つけてしまった。「ファンブリヤー・マスタード」という名前だった。マスタードはカラシ……チーズは白カビチーズだ。白カビチーズとカラシ…どう想像力を働かせても美味しい方向での味の想像がつかない。当然、買って食べてみた。
カラシというと辛い物と考えたのが間違いだった。白カビの表面にはマスタードシードがまぶされており、これがプチプチとした食感とプチッと口の中で割れた瞬間にほのかな酸味があって、食べて楽しいし、少し味を変化させたり足したりするトッピングになっている。生地の中にもマスカルポーネとマスタードのクリームが挟まっていた。こちらも辛くはなく、マスカルポーネの甘みにマスタードの香りがほのかに混じっている感じ。ノーマルな白カビチーズと食べ比べるとマスタードが面白いアクセントに感じられる。もちろん罰ゲームじゃなかった。
著者: へた釣り