試食を勧められて何も買わずに立ち去るのが苦手である。某チーズ売場で特売品のチーズを物色していると、どうぞと爪楊枝に刺さったチーズを差し出される。「あ、はい」と受け取ってしまったらあとはもうずっとおばちゃんのペース。何も買わずに立ち去りにくくなり手に取ったのが…。
ニュージーランド産のポートワインチェダーという赤いワックスで包まれたチェダーチーズ。食べたことがないチーズはほかにもいくつかあったが、これが一番安かったというのが選んだ理由。早い話が全く期待してなかったわけだが……ポートワインというアルコール度数が高く甘みも強いお酒に漬けこまれたチーズは美味だった。チェダーチーズはイギリス、ポートワインはポルトガル、その2つがニュージーランドで出会ったというのが面白い。これでもかっ!!というレベルでワインの風味とミルクのコクを感じることができ、分かりやすく美味しい。お酒のお供にするには最高のチーズの1つかも。ポートワインと共にってのは絶対に外れないだろうけど狙い過ぎかな?
著者: へた釣り