木枯らしが吹き、空が鈍色になるとサンマもそろそろ名残の時期だ。最後にもう1匹くらい食っておくかと、ランチでサンマを出していることをチェック済みだった魚一商店 恵比寿直売所へ。産地直送の新鮮な魚介にこだわった居酒屋で、この日のサンマは岩手大船渡産の物だった。
恵比寿駅のほど近くに店はある。飾らない店で、接待やデートには使いにくいが、その分、リーズナブルな価格で、本当に美味しい魚介類を食べさせてくれる。夜のメニューならお刺身は間違いなく美味いし、からし蓮根のからし味噌の代わりにウニを詰めたうに蓮根など面白いメニューもある。魚の店だが、野菜も美味かったりする。昼もメニュー豊富で、定番の以外に日替わりで7、8種類の定食が出される。新サンマ備長炭炭火焼定食もそんな日替わりメニューの1つ。
サンマを食うと決めて行ったのに、日替わメニューを見て黒ソイの備長炭炭火焼とブリとダツのフライに思いっきり心動かされるが、今日、サンマを食べなければもう今年は食べることはない気がする。初志貫徹で新サンマ備長炭炭火焼定食を頼む。大ぶりのサンマは焦げ目少なめで焼き具合抜群だ。運んできた店員さんが「レモンは広島産です」とわざわざ説明してくれる。そう言われるとレモンも確かに美味しい気がするから不思議だ。大根の下ろし方までいい感じ。ほどよく荒い食感が残っていてこれまた美味♪
サンマ定食は税込で900円だ。それでいてお刺身と厚焼き卵、もやしの小鉢、香の物、ご飯に味噌汁がしっかり付いている。お刺身自慢の店だけあって、ホタテもマグロも甘みがあって極上の味わい。もうちょっと欲しいなぁ~というのが素直な感想だが、続きを食べたければ夜にも行くしかない。もう1つの魚一商店の名物はかけ放題の自家製のふりかけ。かつお節がベースのなんだかすごく体によさそうなふりかけで、糖質オフ前ならこれだけでご飯大盛りいけちゃったかも。
著者: へた釣り