糖質オフの糖質ってそもそも何? ご飯やパンを摂らないようにってことなので、炭水化物のことというのがぼんやりとは分かるのだが……。生物や家庭科で炭水化物、たんぱく質、脂質は3大栄養素と習った。炭水化物、糖質、糖類の関係を覚えておくと食べてはいけない物が分かる。
たんぱく質、脂質に対して、炭水化物だけ「物」で終わるのはどうしてと疑問に思った人は鋭いのかも。本来は、糖質、たんぱく質、脂質と並ぶのが正しいと思われる。食物繊維は、米や小麦、イモ類など糖質を含む食物に含まれることが多いので、糖質に食物繊維を足した物を炭水化物とまとめてしまったようだ。糖質オフで問題となるのは糖質部分だけ。むしろ食物繊維は意識して摂取しないと、糖質オフ生活を始めてすぐに便秘などの症状に苦しむことになる。
ダイエット系の飲料などに多く見られる「糖類0」も曲者だ。糖類は単糖類(ぶどう糖、果糖など)、二糖類(砂糖、乳糖、麦芽糖など)だけのことを指し、糖質(三糖類以上の多糖類、糖アルコール、甘味料、酸味料など)が含まれていても「糖類0」と謳える。糖類0ではなく、「糖質0」を選ばないと糖質オフにはならないので注意。
食品表示では炭水化物、食物繊維が別に表示されているなら「炭水化物-食物繊維=糖質」と覚えておこう。100グラムあたりで表示されていることが多いので、内容量で計算した量が1袋食べた時に摂取する糖質の量になる。食物繊維の表示がない場合は、炭水化物量=糖質量と考えてよい。
著者: へた釣り