ケトン体回路に切り替えるために最初の1週間はガチ糖質オフをした方が楽。この時期を乗り切れば、フラフラするなどの不調はなくなる。どころか減量効果が表れ、体調はよくなってくるはず。ガチ糖質オフを続けるのは少し口寂しいという人は、1日の糖質量80グラム以下に規制緩和。
ガチ糖質オフを続けると効果がありすぎるというのが、健康管理に責任のあるお医者さんからすれば逆に心配になってくるようだ。最初の1週間で体重は3キロ減、血糖値は395→91(食後2時間計測)。この激的な改善によってインスリン注射は免れたわけだが、血糖値を急激に落としたことによって起こり得るさまざまな弊害について今度は心配されることに。目は大丈夫か? フラフラしないか? 確かに目の絞りの調整が遅れて少し眩しかったり、しゃがんで立った時に立ちくらみすることはあった(血圧が下がった?)が、糖質オフ始めた当初よりそれらの症状は治まり始めていた。
ガチ糖質オフを始めて24日目の診察で体重は7.7キロ減、食後2時間の血糖値は77になっていた。医者から「もうインスリン注射になる心配はないです。糖質をもう少し摂って、普通の生活に戻しましょうよ」と提案がある。自分は重度の糖尿病である。だから、インスリン注射のお世話になりたくなければ、普通の生活=ガチ糖質生活だと思い込んでいた。もう少しくらいは糖質を摂取しても問題ないんだと言われて模索し始めたのが、糖質オフの並生活。1日あたりの糖質の摂取量を80グラム以下に設定した。体重が落ちなくなったり、血糖値(HbA1c)が悪化したら、またガチ糖質オフに戻せばいいやと始めた糖質オフの並メニューはこんな感じ。
朝:ハムとチーズのサラダ(2グラム)、ベーコンエッグ(0.5グラム、卵2個、ベーコン1枚)、オニオンスープ(3グラム、市販の粉末スープ)、ふすまパン(6.43グラム、プレーンミックス)、紅茶(0グラム、ココナッツオイル大さじ1入り)
糖質量:12グラム カロリー:約770Kcal
昼:キャベツのサラダ(3グラム、ノンオイルドレッシング)、ホウレンソウのお浸し(3グラム)、ひじきの煮物(4グラム)、ハンバーグ(5.3グラム、つなぎの小麦粉が少ない物を選ぶ)、油揚げの味噌汁(3グラム)、ご飯半膳(28グラム)、緑茶(0グラム、ココナッツオイル大さじ1入り)
糖質量:46グラム カロリー:約730Kcal
夜:大豆もやし炒め(0.3グラム)、茹でブロッコリー(1グラム、マヨネーズ)、釣魚のお刺身(1.2グラム、わさび醤油)、チーズステーキ(3グラム)、あおさのお吸い物(0.5グラム)、緑茶(0グラム、ココナッツオイル大さじ1入り)
糖質量:6グラム カロリー:約500Kcal
糖質量は64グラム、カロリーは2000Kcal。糖質量80グラムに規制緩和と言っておきながらその8割しか摂取してないじゃないかと言われそうだが、最大摂っても80グラムと考えた方がいいと思う。血糖値を急に上げないという観点からいえば、昼食の糖質量が多すぎるのではないかという批判も受けそうだが、外食対策でこうなっている。ランチタイムに定食を食べたりするとき、糖質量60グラム以下までなら許容範囲と覚えておけば、結構食べられる物が増えてくる。糖質オフという観点からはあまりオススメはできる食べ物でも食べ方でもないが、時間がなくて立ち食いそば屋の天玉そば1杯を掻きこむと糖質50グラムくらいだ。
ご飯半膳食べるために、消化している28グラムをもっと有効に使うという方法もある。個人的には「糖質オフの上」と呼んでいたりするのだが、ご飯の代わりに甘酢がかかって糖質オフ中は手を出しにくい酢豚(25グラム)や皮のせいで食べちゃいけない気がする餃子や焼売(ともに1人前17グラム)、みりんや砂糖で濃い目に味付けした魚の煮付け(20グラム)、割り下は糖質そのもののすき焼き(25グラム)あたりが食べられるようになる。ご飯半膳(=主食)が食べられることに至上の悦びを感じるって人以外にはこちらの方がオススメかなぁ。
著者: へた釣り