2015年3月にお尻の具合がおかしなことになる。痔は何度か患ったことがあり、市販の薬で治すのだが、このときは39度近い発熱。人生初の肛門科に行くことに。膿み具合が相当ひどかったようで点滴で抗生物質を入れてなんとか小康状態。診断は痔ろう。根治には手術が必要と言われた。
本人は痔で死ぬことはないと思っていたが、先生いわく、「普通じゃ考えられない状態」であったらしい。白血球数が17100.基準値の倍近い数値だ。「盲腸でこの数値なら緊急手術ですよ」と言われた。数日間、毎日通院して点滴で抗生物質を打ってもらう。少しずつ体は楽になっていったが、先生にしてみると「抗生物質の効きが悪い」と感じていたそうだ。熱も下がり、膿みも治まったのは4月3日。痔ろうを根治させるための手術を勧められ、二度とこんな酷い目に遭いたくはなかったのでこれに同意する。
手術を申し込むために採血と検尿を行う。あとは手術日を決めてもらうだけと受付で待っていると、看護婦さんが顔をこわばらせてやってきた。「尿に糖が出てます。血液検査にHbA1cの項目を追加していいですか?」。それって糖尿病?と聞き直すと、「まだ確定ではない」とのこと。3日後には検査結果が出るのでと言われてその日は帰る。病院から電話があったのは翌日の午前中。「すぐ来てください」とのこと。嫌な予感がしていたので、あ~あである。先生いわく「手術ができる状態ではない。ばい菌は血糖値の高い血が大好きなんですよ」。別の医者の紹介状を書いてもらう。この日は土曜日だったが「午前中ならやってるから、すぐに行きなさい」と言われる。もしかして、すごく深刻な症状かも……。
肛門科を出たその足で、紹介された内科のクリニックに掛け込む。ここでもすぐに採血され、しばらく待っていると、先生の診察。「HbA1cの数値が13.1なので、昔なら入院して血糖値をコントロールしてる数値です」とのこと。血糖値は395。食後2時間で140を超えると糖尿病の疑いありらしいのでほぼ3倍近い数値でアウト。糖尿病連携手帳なるふざけた表紙の冊子をもらって、次から通院するときは必ず持ってくるようにと言い渡される。
著者: へた釣り