納豆は付属しているタレではなく、安心な塩や醤油でという人もいるが、その納豆の味を引き立てるために調合されたであろうタレの美味さは捨てがたい。若干の糖質(1~1.5グラム)を含むのは覚悟でタレを使う。ただし、果糖ブドウ糖液糖が入っている物は買わないし使わないように。
食品の原材料表記で、果糖ブドウ糖液糖と書かれているのを見た記憶がある人は多いと思う。糖質オフ道楽を始めてから、食品を購入するときは必ず原材料をチェックするようになった。大量生産され安価に提供されている食品加工物の多くにこの果糖ブドウ糖液糖は含まれている。なんといっても糖という字を3つも含む物質である。糖尿病にいいわけがないってことは容易に想像がつくが、想像通りどころか想像を超えて不健康極まりない物質だった。
果糖ブドウ糖液糖はトウモロコシのでんぷんから精製したコーンシロップのことである。まずトウモロコシのでんぷんを酵素処理してブドウ糖に変換し、さらに別の酵素処理をして無理やり果糖(フルコース)に精製する。果糖の割合が50%を超える物を果糖ブドウ糖液糖(50%未満の物をブドウ糖果糖液糖)と呼ぶそうだ。果糖は肥満や糖尿病の原因になりやすい上にAGEsも発生させやすい。それ以前に、砂糖より安価な甘味料として上記の不自然な方法で作られた果糖ブドウ糖液糖が体にいいわけがない。
スーパーの納豆売り場に行ってみる。原材料表記でタレに果糖ブドウ糖液糖(ブドウ糖果糖液糖)を含む物を購入の対象から外していくと……3パックで100円以下の物はほんのわずかな例外を除いて除外される。味にこだわりがありそうな、あるいは伝統の製法でと謳われている物の一部も買うべきではないと気付く。大手メーカーの物は全滅し中小規模なメーカーの物だけが残る。同じ中小規模のメーカーの納豆でも商品グレードによってタレに果糖ブドウ糖液糖が含まれたり含まれなかったりすることもあった。
納豆のタレ以外にも果糖ブドウ糖液糖で振るいをかけられる食品はたくさんある。ドレッシングや焼き肉のたれ、ヨーグルト、清涼飲料水、野菜ジュースなどなど。摂取量が少なければ健康に害はないって意見もあろうが…わざわざ摂取する必要はない。
著者: へた釣り