週一くらいのペースで忘年会のお誘いがあって参加している。もともと大酒飲みなので参加するからにはガンガン飲む…つもりだったのだが……あれ? 糖質オフ前に比べてお酒がよく回るし、翌日に残る。しばらく飲んでなかったからかな? それとも糖質オフするとお酒に弱くなる?
あまり行儀のよい飲み方をする方ではない。ある人いわく「ぶっ壊れるために飲んでるようにしか見えない」飲み方になっているらしい。日本酒なら一升くらいを、焼酎なら720mlボトル1本半くらいを数時間で飲んでしまう。ハメを外すで済めばいいが、理性のたがまで外してご乱行に及ぶ(久里浜式アルコール症スクリーニングテストだと結構ヤバい判定がでる)。一応ルールは決めていた。毎日は飲まない、家では飲まない、日没前は飲まない、一人では飲まない、代わりに飲む時はとことん飲む。この方針で飲酒歴30年。肝臓の数値(GOP、GPT、γ-GT)は悪化することなく過ごしてきた。
糖質オフ道楽を初めて、最初の忘年会シーズン。HbA1cの数値が改善してきているという油断もあって、酒量も元に戻しちゃえと飲み始めたところ、こんなはずじゃないのにという量であえなく撃沈!!となった。たまたま体調が悪かったのかもと再度挑むもまたも撃沈。もしかして体重が減った→血液量が減った→血中アルコール濃度が上がりやすくなったという図式が成立しているのかも。体重が26%減ったので、同じ酔い方をするのに必要な酒量が20%くらい落ちたってことになる。ところが酒量の減少幅は20%どころではない。50%くらい減っているイメージだ。
糖質オフと酒量との関係について調べてみる。お医者さんたちはワインならグラス1杯、焼酎なら0.6合程度なんて節度を守った飲み方を勧めているのであまり参考にならず。お酒好きであろう糖質制限ブロガーの中の何人かが「お酒が弱くなった」と認めていた。ここから先は妄想でしかないが…脂質からケトン体を作る、たんぱく質から糖新生でブドウ糖を作るのは肝臓の働き。糖質が制限されているので肝臓はエネルギーを作るのに結構忙しく働いていることになる。そんな肝臓にアルコールの分解までお願いすると…エネルギー供給の方が重要なので、後回しにされるか、あるいは余力で処理されるかになる気がする。
実際、糖質オフを始めてから体重も減り、血糖値や中性脂肪の数値は改善したけど、肝機能の数値(GOTとGPT)が悪化したというケースもあるのを知った。その方もお酒好きで糖質オフ前後でお酒の量は一定であったらしい。糖質オフと飲酒で肝臓が悲鳴をあげるほどの負担がかかっている可能性は否定できない。糖質オフは糖尿病という宿痾を抱えた以上続けなくてはならない。体重減での酒量減+肝臓が忙しいのでさらに酒量減。お酒に弱くなったことを認めて、適正な酒量を探るしかない。医者がいう、焼酎なら0.6合なんて飲んだことにならない量よりは遥かに飲めると思う。
著者: へた釣り