日本人は語呂合わせが好きなので、366日何かしらの日になっている。4年に一度しかない2月29日だってニンニクの日だもんね。9月30日はクルミの日。ク(9)ルミ(3)は丸(0)いってことらしい。クルミは糖質オフの推奨おやつ。糖質代謝向上、心疾患予防、アンチエイジングの効果がある。
クルミには、ビタミンE、B1、B6やカルシウム、亜鉛、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれている。可食部のほとんどが脂肪酸からできており、そのうち2割はオリーブオイルと同じで美容に効果があるオレイン酸、1割強が体内でDHAやEPAになるα-リノレン酸だ。ビタミンEには抗酸化作用があり、血液をサラサラにする。ビタミンB1には糖質を代謝してエネルギーに変換するときに補酵素となる働きがあり、糖質のエネルギー代謝を向上させる。亜鉛はインスリン精製の元だし、マグネシウムやカリウムには老廃物の排出を促す効果がある。
スペインで行われた実験では1週間に84グラム以上ナッツ類を食べている人は2型糖尿病と高血圧になる人の割合が極端に低くなり、死亡率が39%ダウン、特にクルミを食べている人は45%も低下した。ほかにも抗鬱効果、認知症予防、美肌効果まである。昨今流行りのスーパーフードの代表だと思うのだが、身近な食品でありすぎるのか、なぜかスーパーフードの仲間に入れてもらえない。クルミを食べるときは1~2時間程度水に浸してから食べると栄養素を効率的に摂取できる。
クルミの日は日本一のクルミ産地である長野県東御(とうみ)市などのクルミ愛好家によって「くるみの食材としての素晴らしさ、用途の広さなどをアピールする」ことを目的に制定された。確かにクルミはいろんな料理に使えるし、熱を加えると香ばしさも増してより美味しいのだが、カロリーが高い上に、料理の素材にするとさらにカロリーが増すような……。小腹が空いた時に無塩・無油の物を数粒食べるくらいがちょうどいい。1週間に84グラムのナッツをクルミで換算すると1日6粒だ。
著者: へた釣り