美味い物は脂肪と糖でできているというCMがあった。素材の旨味を引き出し美味しさを足すのが調味料なわけで、調味料には糖質がかなりの分量含まれているというのは間違いなさそう。糖質オフ生活前に意識せずに使っていた調味料を見直すだけで、糖質の摂取量は結構減らせるぞ。
大サジ1杯(15グラム)当たりの糖質量は表の通り。
調味料の場合、1食で使う量が大きく違うため、15グラム当たりの糖質量で単純に比べることは難しいが、例えばこしょうは70%近くが糖質だが実際の料理に使うのは微々たる量なので、一皿単位の糖質量で考え
れば誤差の範囲になる。
逆にソース類、ケチャップなどは元々糖質量が多い上に結構な量を使うので避けるべき。表にはないが有名お好み焼ソースの糖質量は美味いだけあってとんでもないぞ!!
悩むのがみりん。煮物の照り出しなどに使う量は微量だし、そもそも煮物の煮汁を飲み干すことはないので気にしなてもいいかな。みりん風調味料は糖質量が増えるのでわざわざ選ぶ理由はない。
料理の手間は増えるが糖質オフ生活実践のために避けたいのが顆粒だしと固形コンソメ。意外と糖質量が多い上にスープ類に使うと全量摂取することになる。自分でだしを取れれば糖質量はほぼゼロにできるがそれでは手間がかかりすぎる。糖質が混ざってない良質のだし(液体やパックで売られている)を探せば糖質量は抑えられる。
砂糖類はほど90%近くが糖質なわけで、できれば1粒たりとも料理に使いたくないところだが、甘い物に慣れた舌には砂糖抜きの料理を物足りなく感じることになる。我慢しすぎてある日ぷっつん! 糖質オフなんてや~めたとなるくらいなら、砂糖に比べると少々割高にはなるが、「ラカントS」「パルスィート」などの血糖値を上げない天然系甘味料で甘さ不足を補ってしまおう。オススメはネット通販で顆粒タイプと液体タイプをセットで買えるラカントSだ。
ラカントSは、中国のウリ科の果物である羅漢果から抽出したエキスから作られた甘味料。羅漢果エキスは砂糖の約400倍ともいわれる甘みがある一方で、腸で吸収されることなく排泄されてしまうという特徴がある。しっかり甘さがありながらカロリー0、血糖値を上昇させない。羅漢果エキスと血糖値に影響がない糖アルコールのエリスリトールを配合したのがラカントSだ。顆粒タイプは同じ分量の砂糖とほぼ同じ甘さになっているので、調理中に分量で迷わずに済む。ときどき相性が悪い料理(酢の物系など)もあるが、液体タイプを使うと相性が改善することもあるので、顆粒タイプと液体タイプをセット買っておく方がよい。
マヨネーズは糖質オフという点では優秀な調味料の1つ。コレステロールは悪だ説によって不当に扱われてきたが、調味料はマヨネーズさえあればよいというマヨラーは糖質オフの先駆者であったわけだ。糖質量を把握できているドレッシングが見つからない場合はマヨネーズを選択するのがよい。ただし低脂肪を謳っているマヨネーズは糖質が多いことがあるので気をつけよう。スーパーに行けば何種類も売られているドレッシングの栄養成分を見比べて糖質の低い物を買うのもいいが、意外と面白いのがドレッシングの自作。油も酢も糖質は低いのでうまく組み合わせれば健康によくて糖質ほぼゼロのドレッシングが作れる。味は自分好みになるまで試行錯誤すればよい。
最近のお気に入りのドレッシングはオリーブオイル(大サジ1)、白ワインビネガー(小さじ1)を混ぜた物に「ローストアマニ粉末」(小さじ1)と「ポッカサッポロ 塩レモン」(10g)を混ぜたもの。調理するのではなく卓上で簡単に混ぜて作ってしまう。糖質量は1g以下で、食後血糖値の上昇を抑える効果を期待できるオリーブオイルと酢。血圧を下げ体内でEPAやDHAになるα-リノレン酸を多く含むアマニ粉を摂取できる。ポッカサッポロ 塩レモンは15g当たりの糖質が0.6gと低い上にレモンピールっぽい苦みがあるのでドレッシングに混ぜるのにちょうどいい。
著者: へた釣り