「食生活で困ったことないですか?」と聞かれ、「好物のうどんが食えないのがつらい」と答えると「たまにはいいですよ」と言われた。「香川県では糖尿病の入院患者に週に1、2度はうどん出てます」と嘘のような話を教えてもらう。調べてみたら糖尿病率ワースト1の県は香川県。あかんやん!!
讃岐うどんは美味しい。美味しい上に安いので、お昼御飯は決まってうどんという人が香川県にはたくさんいる。しかもコシの強いうどんをよく噛むのは食べ方としては間違いであるらしく、一気に飲み込みのど越しを味わうのが正しいとされている。お値段安めのセルフのお店では、大=うどん3玉、中=うどん2玉をぺロリとたいらげる人は珍しくなく、これに天ぷら、おにぎり、いなりずしを追加するなんてツワモノも……血糖値を跳ねあげる食事風景が街中いたるところにあるうどん屋で日毎繰り広げられているわけである。うどんの食べ過ぎを懸念して、小学生のうちから生活習慣病予防健診が行われるという話は悪い冗談にしか聞こえないがどうやら事実であるらしい。
シマダヤの「本うどん」糖質40%オフを買ってみた。1食(180グラム)当たりの糖質量は29.4グラム。ご飯半膳分なので麺類が恋しくなったらお昼ご飯にたまに食べても問題ない糖質量だ。また、食物繊維が19.7グラムも含まれているのがうれしい。便秘解消食材の1つになるかもしれない。味の方は及第点って感じかな。スーパーで売られている袋めんの標準的な味。こんにゃくなどで作られた糖質ゼロの麺類とは比べ物にならないくらい、ちゃんとしたうどんである。ただし、讃岐うどんを食べ慣れている人が納得する味かというと……そこまでのインパクトはない。うどん県の人が納得するような極上の糖質オフうどんが登場しないもんだろうか? 香川県に900軒もあるうどん屋のどこかで研究と試作が進んでいると信じたいところ。
著者: へた釣り