ご飯もパンも麺類も食べられないなんてかわいそうですねと言われるが、ちっともかわいそうなんかじゃない。糖質を抑えて美味しい物を探すのは制約がある分面白味もあるし出会えたときの悦びが大きい。ウェスティンホテル東京の低糖質チーズケーキに体が蕩けちゃったもんね♪
糖質オフスイーツは北里研究所病院のレストランで食べたパティスリー・レザネフォールのガトーショコラフランボワーズに続いて2個目の発見。その後、代官山のレザネフォール本店まで低糖質なケーキを求めて買いに行ったのだが、残念なことにお店では事前に予約しないと手に入らないとのこと。予約してもその日に確実に受け取りに行ける自信がないので、後ろ髪を猛烈に引かれながらも断念。スイーツが食べたくなったら北里研究所病院のレストランに行くしかないかなと思っていた。
打ち合わせで訪れたウェスティンホテル東京。1階にケーキなどのテイクアウトができるウェスティンデリというお店がある。何気なく覗いてみると……ショーケースの上に「SESAME OIL and PASTE」なるチラシがある。ケーキなのにゴマ油なんて珍しいなと顔を近づけてみると、「糖質1個分5g」とも書いてある。さらにその下には「食べても、血糖値はほとんど上がりません」なるありがたい検証結果まで。「低糖質カマンベールチーズケーキ」のチラシだった。慌ててケースの中を覗きこむと、あった!! 輸入物のチーズが入っているような背の低い円筒型の入れ物に入ったチーズケーキ。お値段680円。買った!
夕食後にチーズケーキは糖質5グラムとはいえ重いので、翌朝の朝食のふすまパン代わりに食べた。糖質5グラムなので、丸ごと1個食べても問題ないのだが、幸せは2回に分けて楽しみたいので、半分だけいただく。カマンベールチーズクリームを口の中に入れるとチーズの香りと酸味がふわりと広がり、甘さの余韻を残しながら溶けて消えて行く。ケーキの土台になっているアーモンドビスキュイが残される。アーモンド粉とふすま粉と卵で作られているもちふわっとした食感とほのか甘味。咀嚼しようとすると口中にゴマ油の香ばしさが広がるのであるからフォークに乗せた1欠片で3度驚かせてくれる。
美味しかったかって? ほっぺが落ちるのを通り越して体中が蕩けそうなくらい美味しかった!! また食べたい? 当然! でも、この味に慣れてしまうのは怖いので、贅沢にすぎないように月1回くらいで我慢しとこう。 ホテルの名前入りの袋できれいに包装してもらえるので、糖尿病の人や糖質オフ中の人へのおつかいものにも最高の1品かもね。
著者: へた釣り