サラダはノンオイルではなくキャノーラ油と食べるべきと書いたが、キャノーラ油は菜種油のこと。生食に適した美味しい菜種油を探していると、岩手の工房地あぶらで昔ながらの製法で作られているという「まごどさ」に行きあたった。しつこくなくさっぱりしていつつも風味はしっかりある。
まごどさというのは岩手の方言で孫の代までという意味であるらしい。安心で健康な食を孫の代まで伝えたいという思いで作られた菜種油と聞くと、買ってみなくちゃという気にもなる。国産の菜種の種子を薪焙煎し圧搾、濾過して作られている。しつこくなくさっぱりしているというのはキャノーラ油を含む菜種油の特徴だが、それでいてしっかりと菜種の味やコクが残っているのがうれしい。
菜種油はオレイン酸が65%、リノール酸20%、リノレン酸10%弱という組成で、加熱しても使える油の中では最もバランスのよい油の1つ。坑酸化作用のあるビタミンEやカルシウムの骨への沈着を助けるビタミンKを豊富に含んでもいる。さらに野菜に含まれる含まれるカロテノイドの吸収を助けるというのであるからオリーブオイルと並んで摂取が推奨される油と言ってよいのではないかと。まごどさの値段はキャノーラ油に比べると高いが良質のオリーブオイルと比べれば決して高いとは思わない。(※菜種油とキャノーラ油は厳密には違うとする文献もあるが、伝統的な製法で作られた油がその油が持つ本来の力を損なうことはないと判断した)
毎朝のサラダのドレッシングに使っている。
菜種油(まごどさ):5cc
えごま油:5cc
EXVオリーブオイル:10cc
バルサミコ酢:10cc
塩、胡椒:適量
リノール酸の摂取を抑えて、DHAやEPA生成の原料となるα-リノレン酸、動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病を予防・改善するオレイン酸、ポリフェノールも摂取しちゃおうというドレッシングの配合。オイル20cc(16グラム)なのでカロリーは150Kcalくらいあるけど、カロリーに関しては知らずに摂取していたのではなく計算できているなら他で減らせばいいことなので気にしない。
著者: へた釣り