全部食べたわけじゃないのに日本一なんて書いちゃっていいの? これを超える国産モッツァレラに出会えたら次はそれを日本一と書けばいい。白糠酪恵舎のモッツァレラを口に含んだ瞬間、じゅわっと浸み出してきたミルクの甘さと美味さに驚く。日本一美味いんじゃね?と本気で思った。
フレッシュチーズは新鮮な物が一番なので、フロマージュブラン(フレ)やリコッタ、マスカルポーネは国産の物を見つけたらなるべく買うようにしていた。モッツァレラに関してもSHIBUYA CHEESE STAND(渋谷 チーズスタンド)まで出来立ての物を求めてわざわ買いに行くなんて道楽をしている。時間が空いたのでふらりと立ち寄ったワインショップの片隅で見つけたのが白糠酪恵舎のモッツァレラ。白糠酪恵舎の名はロビオーラ(ウォッシュ)、タンタカ(ハード)の生産者として何度もチーズの本で目にしており、日本を代表するチーズ工房の1つだと認識していた。
袋を開けるとツルンとしてきれいな表皮に包まれたモッツァレラが現れる。もっちりとしており弾力があり押すと少し凹んでゆっくりと元に戻ってくる。スライスして食べてみる。一口大にカットして口に入れるとモギュッとグミのような食感が楽しい。じわりと浸み出してくるミルクのほのかな甘さと牛乳を飲んだあとに感じるコクが口の中に広がる。美味い!! オリーブオイルと黒こしょうを少しトッピングしても食べてみたがミルクの旨味がトッピングに負けない。今まで食べた国産モッツァレラの中では一番!
著者: へた釣り