毎朝の納豆習慣は続けている(夜納豆の方がいいらしいけど、朝)。体にいいから食べる、単なる習慣になってしまっては面白味がない。納豆道楽を楽しむために探し求めたのが納豆に合う塩。大豆の味を楽しめる大粒納豆にはタレよりも塩だと思う。納豆の味、大豆の味を引き立てる。
納豆と塩との組み合わせが成立することを教えてくれたのが「ごま塩納豆 京都」。粘りと糸引きが少なめの納豆に塩をかけると大豆のほんのりとした甘さが塩によって引き立てられることを知った。ほかの納豆でも? 違う塩でも?と試してみたくなる。納豆ごとにというのは無理なので、安定して入手できて豆一粒一粒の味をしっかり楽しめる「国産大粒 つるの子納豆」に合う塩を探していた。2つほどこれはオススメという塩を見つけたので紹介する。
ごま塩系を中心にいろんな塩を試してみたが、なんてことはないそのものずばり「男鹿半島 納豆塩」なる物が売られていた。男鹿工房で昔ながらの手法で手作りされている天然塩にモロヘイヤの粉末を混ぜた物。納豆の粘りにモロヘイヤの粘りもプラスされて「いままでにない粘りに感激!」ってなことらしい。モロヘイヤのおかげで確かに粘り気が増すが、それよりも少し粗い粒の塩そのものが絶品だ。かけるのはほんの少量でよい。かき混ぜるとモロヘイヤは粘りの中に溶け込むが、塩の粒はネバネバの中に残る。その塩の粒を噛んだ瞬間に天然塩らしいやさしい辛さがきて、納豆の甘味が一気に口の中に広がる。大粒納豆には糖質を含むタレよりも、この塩がオススメ。
いろいろ試してた中でこれは新しい味としてありかもとオススメできるのが「塩屋+田丸屋本店 わさび塩」。焼き魚や冷奴用に使っていた塩なのだが、納豆にかけてみたら美味しかったのでびっくりした。豆腐に合うのだから納豆に合ったとしても不思議ではないが、納豆にはからしという思い込みがあったのでわさびと納豆の組み合わせが成立したことに驚いた。まずは少量かき混ぜる前の納豆にかける。粒の細かい塩なのでかき混ぜると納豆の糸の中に溶け込んでいく。かき混ぜながら少しずつ塩を加えて行く。そのうち納豆の香りに混じってわさびの香りが立ち始めるので、そうなったら適量かな。塩によって大豆の甘味が引き立つのは当然として、わさびの刺激のおかげでとってもさわやかな納豆に変身する。大粒だけでなく小粒、超小粒の納豆でもいける!
著者: へた釣り