モッツァレラチーズといえば牛乳で作られた物がほとんどだが、元々は水牛の乳で作られていた。ディ・ブッファラは「水牛の」という意味で、イタリアで伝統的なチーズに与えられるDOPを取得しているのは水牛乳で作られたモッツァレラ。牛乳製の物より濃厚と聞き食べてみたかった。
パスタ・フィラータという製法で作られるフレッシュチーズのため賞味期限は短い。鮮度が命のモッツァレラ・ディ・ブッファラが日本でも手に入るようになったのは最近のことであるらしい。鮮度が命ということは、お店としては早く売ってしまいたいわけで……普段は高価でなかなか手を出しにくいモッツァレラ・ディ・ブッファラが50%オフで売られているのを発見した。500円くらいだったので迷わず購入。
野球のボールより少し小さな球形。牛乳で作られたモッツァレラはつるんとした表面のことが多いが、こちらは少し皺が入っていて凸凹がある。ナイフを入れてみると内部も少しボソボソとしており切り口からジュワッとミルクがしみだしてくる。水牛乳の旨味は牛乳よりも濃厚でコクもある。牛乳製のモッツァレラも美味しいが、料理に使うのではなく、単体で食べるなら断然、水牛乳の方が満足感が高い。
味に変化を付けたいなら、塩やこしょう、オリーブオイルなどを軽くつけて食べるとペロリと食べられる。焼いて溶かして食べると水牛乳の濃厚さが引き立つらしいので、次に食べる機会があれば、半分は生のままで、残る半分は焼いて食べてみようかなぁっと考えている。
著者: へた釣り