近くのスーパーでやっていた九州フェアで未知の納豆「手作り納豆福ユタカ」を発見。フクユカタは大豆の品種の1つなので特に珍しい物ではないが、製造者をみると鹿児島の会社。納豆の産地としてメジャーではない鹿児島からわざわざ東京に運ばれてきた納豆……美味いかもな予感。
鹿児島市のしか屋という会社の納豆。納豆由来の健康食品がテレビや雑誌で紹介されたりしている会社らしい。元は酒屋であったそうだが、昭和28年に手作り納豆を作り始め、これが美味いと評判になり、現在も作り続けている。中粒の大豆は少し硬めに煮られており、豆一粒一粒の味をしっかり味わってというタイプかと思いきや、混ぜてみると強烈に糸を引き粘り出す。添付されている「かつお風味納豆のたれ」で伸ばすと、タレの甘味と大豆の甘味、納豆のクセ、かつお出汁の風味が口の中で混然一体となって、かなりし~あ~わ~せ~なお味。ネギ、海苔、ゴマなどの薬味との相性も抜群だった。
タレの甘味はこれまで体験したどの納豆よりも強めで、糖質オフで甘いものに飢えている身としては病みつきになりそう。調べてみると九州では納豆に醤油と砂糖を使うという習慣があったようで、九州で売られている納豆には「あまかたれ」「うまかたれ」など、甘味の強い納豆のたれが添付されている物が多かった。銀座熊本館で中国産の大豆を使った納豆が売られていてどうして?と悩んで買わなかったことがあるが、納豆目当てではなく、タレ目当てに買う人がいるからかもと気付く。毎朝の納豆道楽のバリエーションに九州の甘いたれも加えたいのだが、探しても九州の納豆のたれだけって売ってない。甘味の強いだし醤油なので自分で作れそうな気もするが……。
著者: へた釣り