元エステティシャンの妻は「塩分はダイエットの敵。血管がキュッと締まって代謝が悪くなる」と信じている。本当かどうかを検証して論破しても妻が相手では詮なきこと。薄味の料理の味をほんの数滴で劇的に変えてくれるわさびソース「WASAFURU(ワサフル)」が最近大のお気に入り。
ダイエットには薄めの味がよいのか、少量で満足感が得られる濃い味がよいのかはいろいろ議論があるもよう。でもまぁ基本方針は出された物を食うなので議論の行方には背を向けることに。味付けを任せてもらえる物もある。卓上で醤油などの調味料を使っていい物だ。とはいえ、ここぞとばかりに醤油や塩を使うのは、塩分はダイエットの敵論者の妻を敵に回すことになるし、血圧コントロールという意味でも望ましくない。何かないかな?と探していると見つけたのが伊豆の修善寺醤油という会社が作っているわさびソースのワサフル。ワサビの刺激が好きなので購入してみることに。
瓶の形状からしてタバスコを意識した調味料だと想像がつく。数滴料理に振りかけると味のアクセントになってくれるわけだ。原材料は野菜・果実(玉ネギ、桃ピューレ、わさび)、醸造酢、食用植物油脂、砂糖、水飴と続くので糖質はゼロではない。ただし数滴に含まれる糖質量は微々たる物なので気にする必要はなさそう。数滴しか使わないというのは妻への対策にも効果的。ほんの数滴液体をかけるだけなので黙認してもらえる。それでいてツンッと鼻に抜けるワサビの刺激で味が劇的に変わるのであるから止められない。
納豆、冷奴などとの相性は抜群だった。大豆の甘味が強く感じられるタイプの納豆にはカラシよりもワサビの方が合うと思っていたが想像通りだった。無調整の豆乳に適量入れてみてもなかなか面白い味になった。海産物との組み合わせは鉄板だ。白身の魚を薄造りにして皿にならべその上からオリーブオイルの代わりにワサフルをかけ黒コショウを散らすと和風カルパッチョになる。ウマヅラハギをこの方法で食べたが最高だった。海藻類とも相性がよいのでオクラ&メカブのヌルヌル小鉢にワサフルを使うと少し野暮ったい味が途端にシャープになる。もちろんサラダのドレッシング代わりにもなる。ワサビドレッシングを自作できるので好みの油や酢、塩と組み合わせることができる。
著者: へた釣り