納豆道楽は未知の納豆を探すのと同時に、美味しく食べるための方法を探し続けている。タレは出汁の効いた物が醤油の勝った物よりも好みに合う。カラシは使わないことが多い。食感が残る程度に細かく刻んだ生姜がよい。薬味はネギ、ゴマ、海苔。「粒のり焼」が超オススメだ。
だいたい1年前まで食わず嫌いで納豆なんて見るのも嫌とか言ってたくせに何をエラそうにと叱られそうだが、納豆はこういう食べ物という固定観念がない分、自由に発想できる。今回は薬味に注目。納豆の薬味といえばネギ、白ゴマ、刻み海苔が定番で納豆の薬味として売られているふりかけ状の物もだいたいこの組み合わせ。この3つの中で納豆の味わいに最も影響を与えるのが海苔だ。納豆の薬味に使うのにいい海苔を求めて何種類もの海苔を試してみて、たどりついたのが吉田屋海苔の「粒のり焼」だった。
板海苔がノリを細かくミンチ状にした物を四角い型で成型して乾燥させて作られるのに対して、粗く刻んだだけのノリを熱風で乾燥させた後、高温蒸気で焼いてある。ノリそのものの風味が強くサクサクとした食感を楽しめる。板海苔よりもビタミンB12、EPAなどを多く含むのも特徴。1.5グラムずつ小袋に入っているのでちょうど納豆1食分の薬味の量になっているのもうれしいところ。とにかく海苔の風味が豊かで、納豆のネバネバに絡めても納豆の香りに負けない風味と食感を残してくれるのがうれしい。少し多めの出汁をかけてネバネバが少し緩む程度に伸ばした納豆に粒のりを混ぜてご飯の上に……と想像するがそれは糖質オフにはそぐわないので今のところ封印中。
著者: へた釣り