元エステティシャンの妻は「塩分はダイエットの敵。血管がキュッと締まって代謝が悪くなる」と信じており、料理は薄味。でも七味はどんどん使ってOKと言われる。唐辛子に含まれるカプサイシンには体温を上げ代謝を向上させ、脂肪が燃焼しやすくなる効果があるそうだ。抜け毛にも効く。
七味唐辛子は江戸時代初期に風邪に効く薬として作られた物である。場所は現在の東京都中央区東日本橋。この辺りは薬研堀と呼ばれ、薬の問屋が集まっていたそうである。七味として調合される唐辛子、山椒、ゴマ、芥子、麻の実、陳皮などは漢方薬の材料としても利用されていた物ばかりで、唐辛子で発汗することで熱が下がるってことかな? この発汗を促す成分がカプサイシンだ。摂取するとアドレナリンの分泌を促し、エネルギー代謝を活発にする。ただし摂取しただけでは効果がなく、摂取後運動すればだけど。ついでにカプサイシンには毛母細胞を増加させる働きがあり、こちらは摂取しただけで効果を見込める。
料理の味が物足りないなと感じたときは七味をぱらりと振りかけるようにしている。普通の七味だけでなく、味噌汁などにはゆず七味といった具合に使い分けると面白い。最近のお気に入りは日本三大七味の1つに数えられる八幡屋礒五郎(長野県)の「七味ごま」。納豆の薬味として使ったり、キムチをさらに激辛にしてみたりといった具合に使っている。日本三大七味の残る2つはやげん堀唐辛子本舗(東京都)と七味家本舗(京都府)だ。食べ比べてみると調合が違うのかそれぞれに個性があって使い分けられるように3つとも常備したくなる。
著者: へた釣り