食わず嫌いを克服したら納豆おたくへの道を邁進中? 全国納豆鑑評会で2015年の最優秀賞に輝いた「国産大粒 つるの子納豆」を見つけた。値段はいつも買ってるのの3倍。でも我慢できずに買う。煎った豆のように大豆の味がしっかりする。美味い納豆とはこういうことかと得心する。
趣味の釣りでもそうだが、興味あることにはおたく気質全開で楽しみ取り組む。糖質オフ生活に関しては、ウィスキーとチーズがおたく心をくすぐってくれたが、ウィスキーは日常的に飲むと生活習慣に悪影響があるので我慢。チーズと…あと1個何かウィスキーの代わりになる物がないかなぁっと考えていたら納豆が気になりだす。美味い納豆を求めて、全国納豆鑑評会というイベントで受賞した納豆の名前を控えたメモを財布に入れて納豆売り場をチェックしていた。
2015年の最優秀賞を受賞したつるの子納豆はピーコックというスーパーで取り扱いがあった。わざわざメモで間違いないか確認しなくても、パッケージに「第20回最優秀賞受賞」と大書してある。お値段は50グラム入り2パックで160円。普段買っている3パック入りの納豆は75円なので、1パック当たりで計算すると3倍以上。瞬時ためらうが、今買わなければ一生口にしない可能性大となると買っちゃうよね。高いといっても1食80円。ウィスキーやチーズに比べればなんてことない値段である。
パックからお皿に移す段階でまず驚く。豆が大粒で1粒1粒がしっかりしている。納豆らしい芳醇な匂いが容器から出すとパッと広がる。冷蔵庫から出してすぐに食べないようにしている。1時間くらいそのまま置いて常温に戻すと、さらに匂いが立ってくる。納豆のお作法に詳しくはないが、右に20回、左に30回混ぜるのが定石らしいので教わった通りに混ぜる(※魯山人は400回混ぜたらしいが…)。付属のしょうゆたれとからしを入れてあと10回ほど軽く混ぜる。
お箸の上に数粒乗せて口へ運ぶ。まずは納豆の香りが口中に広がり鼻へと抜ける。いつもの納豆よりも濃厚だ。口から伸びた糸を切りつつ納豆を噛み始めるとすぐに美味い納豆とはこういうことなんだなと理解する。豆の味がしっかりする。もともとの大豆の質がいいんだろうし、発酵することでさらに味が濃くなっているんだと思う。ほかの味が加わる煮豆などよりも大豆本来の味をストレートに感じる。大豆は煎っただけの物をボリボリと食うのが一番美味い食べ方だと思っている。今でもそれは変わらないが二番目に納豆が急上昇したかも。つるの子納豆で納豆は大豆料理だと知った。
著者: へた釣り