「塩だと納豆の香りがより楽しめます」(S藤さん)、「薬味にゴマがいいですよ」(A井先生)。納豆初心者なのでいろんなアドバイスがもらえる。塩とゴマだとゴマ塩かぁなんて考えてたら、本当に見つかった。その名も「ごま塩納豆 京都」。少し高いが糖質オフ道楽者としては買うしかない。
京都というからは老舗の味?と思ったが作っているのはユーアンドミーという1985年設立の若い会社。とはいえ京都らしいこだわりがちらほら。大豆は亀岡産の大粒オオツル大豆100%。これを蒸籠で蒸して松経木に包むという昔ながらの製法で作らている。外装紙には納豆菌が呼吸できるように(?)空気穴まで開けられていた。こういう細かい仕事…好きだ。
経木を開くとこれまで見たどの納豆よりも大粒の納豆が現れる。88グラムもあるので食いでもありそう。金ゴマ、黒ゴマ、塩で作られたゴマ塩が同封されていた。ゴマ塩の分量は多め。こんなに入れると塩分取り過ぎ?と不安になるが、塩はそれほどしょっぱくない。味見をしながら少しずつ入れていこう。半分くらい入れるとちょうどいい塩梅だったように思う。
京ではその昔、塩で納豆を食べていた地域があり、「京都に伝わる伝統の味わい方を再現した」と煽られると否が応でも期待しちゃうわけだが、期待は寸分も裏切られなかった。やや硬めな大豆はモチモチとした食感を残しており、大豆らしいほんのりとした甘さが塩によって引きたてられる。噛みつぶすと主張するゴマが、味と香りの両方でアクセントになっていて飽きさせない。
あまり頻繁にみかける商品ではないし、通販での購入も難しそうなので定期的に手に入れるのは困難な気がするけれど、見つけたらきっとまた買っちゃうと思う。塩だと納豆の香りがより楽しめたかというと、ごま塩納豆 京都はあまり匂いが強くなかった。明日、半分残しておいたゴマ塩を「国産大粒 つるの子納豆」に振りかけて納豆の香りを存分に楽しでみようと考えている。
著者: へた釣り