見つけたら買うと決めている国産チーズの名をメモした紙を常時財布の中に入れてあるという話は以前にも書いたが、メモの上位にその名が書かれている三良坂フロマージュの「フロマージュ・ド・みらさか・シェーブル」をようやくゲット。柏の葉の香りが移った和菓子感覚のチーズだ。
銀座一丁目にある広島ブランドショップTAUをのぞくと、以前買って食べたことがある牛のイラストが描かれたフロマージュ・ド・みらさかとともに、山羊のイラストが描かれた物が…もしかしてと思ったが、この2つ非常によく似ているので、手にとって裏返して商品の名を確認するまで確信をもてなかった。ずっと探し求めていたフロマージュ・ド・みらさか・シェーブルだった。製造されるのは山羊乳がとれる春から秋。4月くらいから探し始めていたがようやく出会うことができた。
フロマージュ・ド・みらさかは柏の葉で包まれて熟成される。山羊乳のチーズというと若い物は酸味が強く、熟成に従って酸味は控えめになっていく。みらさか・シェーブルは酸味をほんの少し、かすかに残した状態が食べ頃のように思う。少しだけ残っている酸味とねっとりとした白い生地のほのかな甘み。表皮には柏の葉の香りが移っている。柏餅から餡子を抜いてすごく上品にした和菓子のような味わいというと想像がつくだろうか? 共同学舎新得農場のさくらを食べたときにも感じたが国際的に評価が高い日本のチーズは和菓子のような繊細なテイストが海外でウケてってことが多いのかな?
著者: へた釣り