妻に偏執的と言われながら納豆&チーズ探しは続く。これまで美味しいと紹介してきた納豆は豆の味が楽しめる大粒の物ばかりだったが、水戸のだるま納豆と天狗納豆を食べて気付いた。一粒一粒の豆の味ではなくネバネバに絡んだ納豆の醍醐味を味える小粒には小粒のよさがある。
もともと煎ったり煮たりした大豆は好きだった。豆腐も湯葉も好きだったので、大豆料理の中で納豆だけが例外的に嫌いだった。もともと好きな大豆一粒一粒の味をしっかり味わえる大粒の納豆の方が美味しいと感じていた。スーパーで3パック60円で売られていた大量生産品の小粒(超小粒)納豆を食べて、食わず嫌いは解消した。クセ(納豆っぽさ?)が少なく食べやすかったが、物足りなさを感じて大粒納豆ばかり買うようになっていた。納豆歴1カ月にしてこれが間違いだったと気付く。
秋田・茨城発酵食イベント 納豆フェスタで買っただるま納豆とオマケでもらえた天狗納豆を食べた。小粒納豆に対する認識が180度変わった。粒が小さめなので、よくかき混ぜて糸をたっぷり引かせてから、ネバネバがたっぷり絡んだ大豆をすすりこむように掻きこむ。まずはネバネバの味と香りが口中に広がり、噛むうちに唾液で消化されてしまうのか消えて行く。ネバネバが消え去ったあとで大豆の味が遅れてやってくる。ご飯と一緒に納豆を掻きこみたいという気持ちがよく分かる。納豆らしさを味わうには大粒よりも小粒の方が適してる?
だるま納豆の「わら納豆1本包」は茨城県産小粒大豆にこだわって作った本場水戸わらつと納豆で、藁の香りが、納豆の風味をいっそう引き立てると説明されている。納豆が藁の束(わらつとと言うそうだ)にギュッと詰められており、藁の間からつぶれた大豆がはみ出しているのはご愛嬌。豆自体の味はそれほど強くなく混ぜると出る大量のネバネバの香りと味をしっかり楽しめる。糖質オフ中だけどご飯が欲しい~~~~~~。
笹沼五郎商店の「天狗納豆(角パック)」は、わら納豆1本包よりもさらに小粒で超小粒といった方がいいかも。しっかり糸を引かせてから薬味とタレを混ぜて掻きこむように食うべし!!という楽しみ方は同じだが、超小粒な分糸のからみがよいのでさらに納豆らしさが増した気がする。遅れてくる大豆の味にはえぐみや渋みがしっかり残っており、大豆好きにはたまらないし、大豆サポニンがたっぷり入ってそうでうれしい。
著者: へた釣り