最近小粒納豆ばかり食べてると言われる。大粒の納豆も新しいのを見つけたらちゃんと食べている。小粒派に転向と言われないように大粒、それも超大粒納豆の「函館たまふくら納豆」を紹介する。45グラムで36粒。本当に大豆?という大きさの豆は甘味が強くふっくらとした食べ心地だ。
たまふくらという超大粒の大豆から作られた納豆は、昨年の秋田・茨城発酵食イベント 納豆フェスタで「大保納豆 たまふくら」を手に入れて食べたことがあった。感想を「仰天するほど大粒で笑っちゃうほど甘かった」と書いているが、値段が高かったのにも驚いた。たまふくらは超高級品で普段食べる物ではないという刷り込みがされた。
某スーパーの北海道フェアで見つけたのが函館たまふらく納豆。45グラムが2パック入って260円。普通の納豆に比べれば高いが2食分と考えれば手を出せない値段ではない。たまふくらという大豆は丹波黒大豆と北海道のツルムスメを交配させてできた品種で、これまで大粒の大豆の代表であった鶴の子大豆より一回り…二周りは粒が大きい。北海道の南部、渡島半島で作られており函館はさまにたまふくらの産地ということになる。
パッケージを開けると、うわっデカッと驚くことになる。粒の数が数えられそうだ。うっすらと粘りをまとっており、納豆の香りはやや強め。からしと昆布タレが付いてくる。掻き混ぜるとよく糸をひくが大粒の豆自体の抵抗が少ないからか掻き混ぜる箸が重くは感じない。からしとタレを加えるとちょうどいい具合に粘りが伸び、たまふくらの表面が輝くように光沢を帯びる。ズルルと掻きこむように食べるのは無理。一粒ずつ箸でつまんで食べる。もっちりふっくらとした豆を噛むと甘みが強い。昆布のタレも少し甘めなのでご飯の共というより小鉢の一品料理になる。食べながら粒の数を数えてみた。36粒。1粒約1.25グラムってことだ。
著者: へた釣り