低糖質で健康によい食物の1つがチーズ。どうせならチーズを食べることを楽しもうといろいろ勉強しているが…世界史でも苦しんだカタカナの固有名詞を覚えるのが超苦手という欠点が。愛宕神社近くにナチュラルチーズ専門店フェルミエがあると知りチーズランチを狙って行ってみた。
日比谷線・神谷町の駅を出て愛宕神社へと向かう。愛宕隧道の入り口にチーズのお店「Fermier(フェルミエ)」の看板を見つけたので急な階段を上っていく。有酸素運動なので健康によさそうだ。階段を昇りきると愛宕神社の境内になっている。お店の場所が分からずしばしうろちょろすることになったが、境内奥の坂を下っていくと目的のお店が見つかった。
ひっそりとした佇まいと書くとお店に対しては褒め言葉にならないが……ほかに書きようがない。お店に入るとチーズの匂いがすごい。パリやミラノなどから空輸されるフレッシュな季節のチーズを常時200種類ほどストックしているそうだ。店頭にすべてを陳列するわけにはいかないようだが、ほかのお店では見たことがないチーズがたくさんあった。店内のサロンでチーズの盛り合わせが頂けるはずだったが、この日は何かイベントが行われていたようでチーズランチを頼める雰囲気ではなかった。
チーズ食いたいなぁ~という欲求は収まらない。フェルミエには麻布十番にもフロマージュカフェ・フェルミエというお店があったのを思い出す。こちらはカフェなのでお店でチーズランチができないってことはないはず。東京タワーを見上げつつ飯倉を通って、麻布十番に。お店は六本木ヒルズにほど近い場所にあった。
「チーズの盛り合わせ5種」を注文する。店員さんから好みのチーズはありますか?と聞かれた。見栄を張るほどの知識はないので、「よく分かってないので、比較的食べやすい物を」とお願いした。すると、出てきたのがこれ!!!! 1つ1つチーズの説明をしてもらえる。
左からカマンベール パストリゼ。フランスの白カビチーズで殺菌乳で作られているため、無殺菌乳で作られた本格的なカマンベールチーズに比べてクリーミーで食べやすいそうである。カマンベールやブリーは食べ慣れているのでもう少し冒険してもらってもよかったかもという優等生な白カビチーズの味だった。
スプーンに乗っているのがシャビレザンという山羊のチーズ。少し硬めのヨーグルトのような、チーズケーキのような食感でドライレーズンが混ぜてある。びっくりするほどおいしかったがレーズンの糖質が不安なので購入はしなかった。
中央のハードタイプのチーズはスイスのアッペンツェラー黒ラベル。スパイスや薬草を加えた白ワインに浸した布で、繰り返し拭きながら熟成させたチーズのようで、6カ月以上熟成させた最上級品が黒ラベル。濃厚なミルクとスパイシーな風味を楽しめる。
ウォッシュタイプはガレ ド ラ ロワール。ウォッシュタイプとはいえ塩水や蒸留酒ではなく水で表面を洗っているので、ウォッシュタイプ特有の香りは控えめで食べやすい。それでいて濃厚&クリーミーなねっとりとしたウォッシュタイプならではの食感を味わえる。
青カビチーズはドイツのエーデル ピルツケーゼ。刺激的なブルーチーズの中では食べやすい物のようだ。実は青カビタイプは少し苦手にしていたのだが、これなら美味しく食べられた。ロックフォールなどで植えつけられた青カビへの苦手意識解消にぴったりかも。
著者: へた釣り