お正月の不摂生を猛省して新年会は断るという方針だが昨年中に決まっていたいくつかには参加しなくてはならない。冬といえば恋しくなる食べ物の1つがおでん。関西出身3人組がおでんや潮で本年1発目の新年会にして外飲み初め。糖質的にあれだがおでんのお供に燗酒も1合だけ。
変わり種のおでんなどをウリにするお店もあるがおでん種はオーソドックスな物があれば十分だと思っている。でも、ちくわにしてもさつま揚げにしてもが普段食べている物よりも上等で美味しいとうれしい。かといってお値段が高すぎるのは困る。これに関西出身なのでお出汁はきれいに透き通った優しいお味の方がよい。そういう条件でいきつけにしたいお店を恵比寿で選ぶとおでんや潮がマッチする。恵比寿駅前交差点を渡り、角に三菱東京UFJ銀行のある少し細い路地を入ると店はある。
お酒は芋焼酎のくじらを水割りでもらうことに。湯のみのような大きめの陶器のコップに入っており、焼酎の量も多めで水で割ってもらっても芋の香りをしっかり楽しめる。これで600円なのだから良心的なお店だ。お通しはコハダの酢の物と春雨のサラダ。気取らなくていい店だよと言われているようでなんだかうれしい。
まずはお刺身。アイナメとブリを頼む。両方寒いこの時期に旬を迎える魚で脂のノリがよい。特にアイナメのねっとりとした食感と淡白な身にほどよく感じられる脂の旨みが最高だった。アイナメは皮まで美味しい魚だ。皮もちゃんと添えられていた。
おでんの前に油物を2品ほど。真鯛とチーズの湯葉巻き揚げはその名の通りのお料理でこんなの美味いに決まっている。塩でいただく。もう1品はカキフライ。こちらも今がまさに旬の盛り。こちらはウスターソースかタルタルソースで。
いよいよおでんの登場である。×種盛りで頼むより、それぞれが好きな物を頼むに限る。センターを飾るのは主役の大根。脇を玉子と厚揚げが固め、糸こんにゃくに手作りつくね薩摩という鶏肉が練り込んであるさつま揚げ。
薬味に柚子胡椒ととろろ昆布、味噌和えのネギがもらえる。大根との相性が抜群だ。おでんはちょうどお皿に乗る量を予想してオカワリしていくのが楽しい。ちくわにロールキャベツ、こんにゃく、牛すじ…。そして、おでんといえば燗酒だ。糖質が高いのであまり量は飲めないので1合だけ。福井の九頭龍をぬる燗でいただく。燗用に造られた大吟醸である。至福♪
著者: へた釣り