高知・屋台餃子のえびす安兵衛、恵比寿餃子を標榜する大豊記、武蔵丸親方の67餃子など、恵比寿は餃子専門店の激戦区。新たに京都・祇園餃子歩兵の恵比寿店がオープンした。舞妓さんがおちょぼ口で食べられるように作られた小ぶりの餃子は皮はパリッと餡は優しい旨みたっぷり。
恵比寿駅から広尾方向へ。俗に裏恵比寿と呼ばれる通りに餃子歩兵の3号店が開店した。2011年に祇園本店がオープンし、祇園で飲んだ人たちのシメの一品として人気に。舞妓さん、芸妓さんが食べやすいように小ぶりに作られていることで話題になっているということはテレビなどで見て知っていた。昨年12月に東京に進出し銀座店がオープン。恵比寿店は3店目となる。わざわざ銀座まで餃子を食べに行こうとは思わなかったが、すぐ近くで食べられるのなら当然、行く。
店はカウンターが中心でテーブル席が数席ある。飲んだあとの〆にという時間ではなかったためか、一人で食事をというお客さんもいた。もともと〆用の店なのでメニューは少なめで胃に優しそうなものが多かった。レモンサワーを注文し、餃子が焼きあがるまで15分ほどかかるとのことなので、サイドメニューから肉味噌もやしとポテトサラダを注文する。餃子のお店というからには中華料理なわけだが、両方ともあっさり系の味。肉味噌もやしは少しお酢をかけるとこれだけでお酒を2、3杯はいけちゃいそう。お酒のアテにぴったりな味付け。
餃子はスタンダートなぎょうざ(にらにんにく)と生姜ぎょうざの2種類。1人前8個だが小ぶりなので1人で2人前くらはいけるとの店員さんのアドバイスに従い、それぞれ2人前ずつ焼いてもらう(※妻1号同伴)。まずはぎょうざ(にらにんにく)が運ばれてくる。王将系のサイズの餃子が標準的な関西の餃子にしては確かに小ぶりだ。酢醤油に少しラー油を垂らした物につけていただく。皮はパリッとした食感があり、歯を立てると餡の旨みが口に広がる。がっつり肉汁という感じではなく、豚肉やニラ、そして少量のニンニク、そしてゴマ油の風味がふわりと訪れる。これは人気がでるわけだと納得のお味。
続いて生姜ぎょうざが運ばれてくる。外見はぎょうざ(にらにんにく)と全く同じだ。こちらは味噌ダレをつけて食べる。ぎょうざ(にらにんにく)についてがっつり肉汁ではないと書いたが、こちらはさらに優しいお味。餡から生姜の風味が感じられ、口の中がさっぱりする。少し甘くそしてコクのある味噌ダレをたっぷり(皮の食感を損なわない量)からめて食べるのが正解かな。餃子と考えると少し物足りなさもあるが、その分いくらでも食べられそう。次に行くときはぎょうざ(にらにんにく)2人前と生姜ぎょうざ1人前を一人で注文しようと決める。
著者: へた釣り