混むとこが嫌いなのであまり行かないがお盆でもしかしたら空いてるかも?と恵比寿横町に突撃した。お目当ての店は純ちゃん。博多の屋台料理のお店だ。牛すじ煮込みが美味い。恵比寿でNo.1のお味なのではないかと思っていたりする。〆には焼きラーメンなんてジャンクな味も。
恵比寿横町のJR恵比寿駅寄りの入り口から入って、すぐ左側に純ちゃんはある。恵比寿横町といえば安くて美味いお店が軒を連ねる。女性客とその女性客を目当てにしたナンパ客が多いため、どうにも腰を落ちつけて飲みにくいので滅多に行かないが、酔客が少ないお盆休みで18時と早い時間ならもしかしてという狙いがドンピシャであたった。純ちゃんには先客が1組いただけでカウンターに座れた。お盆でも30分もすればカウンターは満席になってしまったが……。
お酒はせっかくなので割り水芋焼酎をロックで頼む。焼酎を水で割った状態で1週間以上寝かせてあるもので、九州の呑んべいわく、こうすることで焼酎の味が滑らかになっていくらでも飲めるようになるんだそうだ。本当かどうかは知らないが、九州の呑んべたちが確立した飲み方なので九州屋台では従うのが正しい気がする。お通しは辛子高菜の明太子和え。一人一皿ではなく人数分小皿に盛って置かれるのが飾らない屋台っぽくて好ましい。
まずはというか、これがお目当ての牛すじ煮込みを頼む。すじポンとすじ塩があるがオススメは断然すじ塩。トロトロになるまで煮られた牛すじは焼酎で漬けこんで下味が付いているらしい。隠し味にゴマ油で風味付けがしてあり、これがもうびっくりするほど美味い。関西育ちで牛すじといえば関西が本場と信じているが博多には負けたかもという気の迷いが……。大阪で食べた牛すじと比べるのは避けるとして、恵比寿でこれまで食べた牛すじ煮込みではNo.1だ。
牛すじに続いてオススメなのが馬刺し。霜降りを注文する。馬肉らしい赤身にほどよくさしが入っており、舌の上で脂が蕩ける。生姜醤油、にんにく醤油をお好みで。ハムカツは昭和のお味。厚すぎず薄すぎずでお酒のアテにするには最適な厚さになっている。明太たまご焼きが気になったが同行者の意見を尊重して、博多の屋台料理でまさかの大阪の味、豚ぺい焼。牛すじも美味だったので純ちゃんは博多(と一部、大阪)の屋台料理のお店だってことにする。
〆は、福岡の屋台のジャンクな味の代表、焼ラーメン。煮詰めた豚骨スープとウスターソースを細麺に絡めて焼いた物。具は豚バラ、ねぎ、もやし、キャベツ。細麺にはソースがよく絡んで濃厚な味に。〆のはずが焼ラーメンを食べながらもう1杯、2杯いけちゃいそうな……〆らない〆というのも博多の屋台っぽい?
著者: へた釣り