ひっそりとと書くとお店は喜ばないだろうが恵比寿の五叉路のすぐ近くの細い路地にひっそりと店はある。店の立地はひっそりとだが店内はひっそりとはしていない。いつもほぼ満席で大賑わい。晩酌屋おじんじょは広島産のレモンで作られた6種類のレモンサワーが絶品と評判のお店だ。
打ち合わせを兼ねた食事を済ませてちょっと飲み足りないかもって気分だった。同行者に「レモンサワーが美味い店あるんですよ」と誘ってみると、二つ返事で「行きましょう!!」。レモンサワーが嫌いな呑んべ男子はいない。問題は席が空いてるかどうかだったが、運よくちょうど先客が帰ろうとしていたので、お店の前で待つことしばしでカウンター席に座ることができた。
当然だが、まずは広島県産瀬戸田レモンを使用した6種類のレモンサワーの中から「いつもの生レモン酎」と「瀬戸田のレモン塩de酎」をオーダーする。目指すは6種制覇だ。いつもの生レモン酎はレモンの味の確かさを確認できる。瀬戸田のレモン塩de酎は瀬戸田のレモンに塩を合わせたペーストをレモンサワーに混ぜて飲む。塩がレモンの甘みを引き出してくれていて美味い!!
カウンターの大皿に盛られたおばんざいがお通しとして出される。ふろふき大根と玉ねぎを揚げた物だった。「うちに来たなら是非食べて」と勧められたのが神明鶏の肉汁焼き。焼いた骨付きのモモ肉を客席でバラバラにしてくれる。香ばしく焼きあげられており、肉にほどよい弾力があって是非にと勧められるのも納得の味だ。
美味しい鶏をつまみながら「オヤジの麦レモン酎」「シャリッとレモン酎」「レモンチェッロで酎」「ミント香るレモン酎」と6種のレモンサワーを制覇していく。インパクトがあったのはちょっぴり甘めの自家製レモンチェッロとシュワシュワ感抜群の激烈炭酸水で割るシャリッとレモン酎。
広島菜のお漬物やうずらの卵味噌漬けなどをつまみとして追加する。本当はカレー味のたくわんが乗ったポテトサラダも美味しいと評判なのだが……ポテトは糖質が高すぎるので我慢する。レモンサワーにはメニューに載っている6種以外にも隠し玉が存在するらしい。
著者: へた釣り