釣れる魚を釣って楽しむ五目釣りは食べることを考えると最高だ。金沢八景・一ノ瀬丸の午前タチウオ、午後アミ五目で、タチウオ、アジ、サバの三目釣り。欲を言えばマダイ、イシダイ、イナダなどを加えて四目、五目にしたかったが贅沢は言うまい。八景沖豪華秋の三種盛りに舌鼓を打つ。
タチウオは皮をバーナーで炙った炙り刺しに。炙ることで皮際の脂がとろけて、身の甘さと旨みが引き出される。今回は指4本とまずまず良型のタチウオが釣れた。タチウオは大きければ大きいほど脂が乗って旨い。指3本以下の物はゴマやあられをまぶして変わり揚げにして食べると美味しい。
東京湾で釣れる体高があり体表が金色に輝いているように見えるアジは日本一美味い。某超有名ブランドアジをそれなり以上のお値段がするお店で食べて「これなら東京湾のアジの方が…」と思わず言いそうになった経験も。お刺身にするなら25センチから30センチくらいの物が脂も乗っており身の厚みもあってよい。釣ったその日より2日目が食感よし旨みありで最高。
「嫁に食わすな」とされる魚の1つが秋サバだ。旬を迎えて脂が乗りだす。ヒスタミン中毒が怖いので、関西風のきずしのように身の色が白く変わるくらい強めに酢で〆てしまうことが多い。せっかくの秋サバだし、刺し盛りのテーマが八景沖(ということは江戸前)なので関東風〆サバに。血抜き、サバ折りは必須。内臓を抜いてよく冷やして持ち帰る。
著者: へた釣り