糖質オフでも何でもない食い道楽ブログになっているが、夜の恵比寿で美味い安い入れない店の2軒目を紹介。高知名物屋台餃子の店、えびすの安兵衛だ。ランチ営業はなしで17時半の開店と同時にほぼ満席になる。揚げ餃子?ってほどにカリッと焼かれた餃子には中毒性がある。
JR恵比寿駅東口を出て北里大学病院方向へと向かうバス通りを進む。2つめの信号を右(ガーデンプレイス方向)に折れたところに店はある。店名とともに「屋台と餃子とビールは高知の文化です」と書かれた看板が見えるはず。店構えはちょっぴりレトロで真っ赤なコカコーラのベンチが店の前に置かれている。店の中も同店が高知でオープンした昭和45年の屋台を再現したかのような雰囲気でビニールが張られた丸椅子にカウンター。食器まで昭和の大量生産品のようで楽しい。
屋台と餃子とビールは高知の文化と言われると、まずはビールといきたいところだが、糖質たっぷりのビールはさすがに我慢する。かといって高知の料理に焼酎というのもなんか違うような気がしたので日本酒をいただくことに。酔鯨を常温で注文する。コップになみなみと注いで枡で受けて出してくれる。口から迎えに行ってすする。淡麗辛口な高知のお酒は日本酒らしい香りと味を口の中に残し、鼻へと抜ける。高知の日本酒は好みに合う。
餃子はオーダーしてから包んで焼いてくれるので供されるまでに時間がかかる。まずは高知のというか安兵衛の名物料理をいくつか注文しながら餃子がやってくるのを待つ。屋台といえばやっぱりこれ。おでんの盛り合わせ。しっかり長時間煮込んだ屋台風ではなく、上品かつすっきりとした味なのでいくらでも食べられそう。汁まで残さずいただきたい。ちくきゅうはその名のまんま、ちくわの中にキュウリが入っているという物。マヨネーズを付けて食べることを勧められる。キュウリのシャキとした食感と瑞々しさ、そして甘さが絶品だ。すまきは魚のすり身をすだれで巻いて蒸した物で、板のないカマボコだ。ワサビ醤油でいただく。
安兵衛の名物を食べ終えたら焼き餃子が運ばれてくる。1人前は7個。焼き目というより揚げてあるって感じになっているのが特徴だ。タレを少しだけ付けて歯を立てるとカリッと音がする。食感も焼き餃子というより揚げ餃子に近い。中からじゅわっと溢れてくるのが野菜とひき肉の旨味たっぷりのジューシーな汁。これはたまらん。カリッじゅわ! うめ~~~!! カリッじゅわ! うめ~~~!! カリッじゅわ! うめ~~~!! あとはもうひたすらこの繰り返しで1人前なんてあっという間になくなってしまう。まさにやみつきの味で安兵衛の餃子には中毒性がある。水餃子も美味いが中毒性という点では焼き餃子に譲る。熱々で食べられる分量を決めて、どんどん追加していくことになる。お腹いっぱいになるまで止まらない。
一緒に行った人は甘い物は別腹な人であったようで、食後のデザートにこれまた高知名物のアイスクリンまで頼んでいた。餃子で既に相当糖質量を摂取してしまっているので、アイスクリンは我慢してニラ玉や自家製チャーシューをデザート代わりにいただく。餃子は1人前420円。餃子以外のほとんどのつまみは250円から350円。なのにどれもこれも珍しい上に美味いのであるから行列が途切れないのもうなずける。
著者: へた釣り