血糖値395なんて、どうしてそんなになるまで放っておいたの?と不思議がられるが、理由は簡単。健康診断なんて30歳を最後に18年間一度も受けてなかったのである。今度はどうして健康診断受けないの?と言われる。理由は恥かしいことに、注射を打つと失神、昏倒しちゃうからである。
50歳近いおっさんが注射を打たれると、サァーと血の気を失い、フラフラ。酷いときには失神、昏倒してしまうのである。熊みたいな(最近熊っぽくないけど)体型して嘘でしょと驚かれるが、本当だから仕方がない。幼稚園のときの予防接種で始めて失神した。それ以降、何度か注射を打つことがあったが、ほぼ100%に近い確率で昏倒し、その度母親が呼ばれることに。小学1年生を最後に一度の例外を除いて注射を打っていなかった。一度の例外というのが就職前の健康診断。このときは父親に付き添ってもらって採血したのだが……20歳をすぎてもやっぱり…。このとき死ぬまで注射は打たないと決めた。採血が発生する30歳以降は健康診断をしていなかったわけだ。
注射を打つと失神するという症状、ちゃんと病名があるようで、「血管迷走神経反射性失神」というらしい。強い痛みや精神的ショック、ストレスが誘因となって自律神経のバランスが崩れ血圧や心拍数が低下する。脳に血流が十分に流れなくなって、失神するってことみたいだ。治療法は血管迷走神経反射を誘発するような条件があればそれを避けるとある。つまり注射を打たないというのが治療法として正解であったようだ。骨折した時も痛みどめの注射を拒否したけれど、あれで正解だったわけだ(←お~いw)。骨折による痛みは耐えられるけど、注射針に皮膚を刺される恐怖には耐えられない。
お尻の受難のときに採血、点滴を体験したがこれが実に27年ぶりの注射だった。ただし、先生にはちゃんと説明して特別に寝転がっていつ失神してもいい状態で注射をしてもらった。そして生活習慣病での通院。これが通院毎に採血があるものだから困ったもんである。こちらもベッドで横になって採血してもらう、面倒くさい患者になっていたりする。毎月注射してるのだから、いい加減慣れそうなものだが……注射を打たれる前は冷や汗が吹き出し、血圧と心拍数が上昇する。ちなみに病院で血圧を測ると家で測るより明らかに高い。これにもちゃんと病名があるようで「白衣高血圧」というらしい。個人的には「注射高血圧」の方が正しいかな?
著者: へた釣り