釣りに行かない休日は散歩をする。といっても何の目的もなくただ歩くのは性格的に向いてない。散歩を楽しむのではなく、何か別の楽しみのために散歩をする。国産チーズと納豆を求め東京駅周辺のアンテナショップ巡りをしてきた。23道府県を巡ってチーズ6種と納豆5種を購入できた。
国産チーズの分布を調べてみると酪農が盛んな北海道が多いには多いが、東北や関東、中国地方や九州、沖縄にまで生産者があった。アンテナショップを巡れば、地元では有名だけど輸入物が中心のチーズショップではお目にかかれない国産チーズが手に入るのではないかと考えたわけだ。地下鉄の三越前をスタート地点にする。A6出口を出るとすぐ目の前にあるのが「三重テラス」。三重といえば松阪牛なわけで乳牛もひょっとしてと期待したが、チーズは売られてなかった。中央通りを南下していくと次に見つかるのが「にほんばし島根館」。島根館には木次乳業のチーズが3種類売られていたが、イズモ・ラ・ルージュがまだ残っているので購入は見送り。さらに南下すると「奈良まほろば館」がある。奈良には飛鳥時代の古代チーズを再現した「飛鳥の蘇」というチーズがあるのは知っていたが、残念ながら売られていなかった。
日本橋を渡って高島屋の近くのビルに入っているのが「おいでませ山口館」。昔、一度だけ食べたことがある瓦そばが売られていて激しく気になったが、糖質的にNGなのでグッと我慢。ゆる糖質オフに切り替わったらすぐに買いに来よう。同じビルには「富士の国やまなし館」も入っている。甲州ワインが数多く売られている中発見したのが清里ミルクプラントのゴーダチーズ。5県めにしてようやく1つめのチーズをゲットした。
東京駅八重洲口には「京都館」と「北海道フーディスト」という2つの大きなアンテナショップがある。京都館では京漬物に心ひかれまくったが今回のテーマではないので我慢する。北海道フーディストには当然ながらたくさんのチーズが売られていた。少しずつ試食できるお試しセットがあれば迷わずそれを購入するのだが、そんな物はない。名前を聞いたことがある有名国産チーズがあった。手堅くNEEDSの「大地のほっぺ」と白糠酪恵舎の「スカモルツァ」を購入。
東京駅から有楽町駅前までがアンテナショップの密集地帯だ。「福島八重洲観光交流館」「茨城マルシェ」「食の国 福井館」「まるごと高知」「わしたショップ(沖縄)」「いしかわ百万石物語」と巡りながら有楽町駅前に至る。チーズは見つからなかったが、茨城マルシェでは納豆を購入する。水戸納豆製造と菊水食品の納豆は都内スーパーでは見かけたことがなかったので、これを捕獲する。ついでに好物のあわび茸も1袋買った。
有楽町駅前にある東京交通会館の中にも数多くのアンテナショップが入っている。「秋田ふるさと館」では明通りチーズ工房の「カマンベール アヴァ」なるチーズと藁に入った檜山納豆を購入した。「北海道どさんこプラザ」にもチーズがたくさん売られていた。鶴居村酪楽館の「鶴居シルバーラベル」と長沼あいすの「しっとり厚造り 田園ブリーチーズ」を購入。いずれも名前は聞いたことがある有名な国産チーズだ。ほかにも「徳島・香川トモニ市場」「大阪百貨店」「わかやま紀州館」「いきいき富山館」「ザ・博多」「兵庫わくわく館」をのぞくがチーズと納豆は発見できず。
散歩も終わりが近い。ここまでで21道府県。残る2県は東銀座方面。歌舞伎座の向かいあたりにある。ここまでの所要時間は2時間半ほど。そろそろ空も暗くなってきていた。「ぐんまちゃん家」はゆるキャラのぐんまちゃんと峠の釜めし推し。「いわて銀河プラザ」にはきたかみ納豆という納豆が売られていたようだが、残念ながら品切れで入手できず。
著者: へた釣り