チーズにハマっていることを知った、義父にして釣りの師匠でもある北海道の師匠から北海道産チーズを送っていただいた。ゴーダ、ラクレット、カマンベールだけでなく富良野ワインを練り込んだ物やマンステールに似たウォシュチーズなどバリエーション豊富で、いずれもミルキーな味わい。
北海道にはナチュラルチーズを生産するチーズ工房が約70あると言われている。国際的なチーズのコンクールで賞を受賞するチーズも出てきており、機会があれば少しずつ食べてみたいと思っていたら、いきなり6種類のチーズを送っていただいた。北海道の人は北海道産の物への評価が辛いという傾向があり、「北海道のチーズなんて美味しいの?」という反応だったが……北海道のチーズはミルクの味が濃厚でものすご~く美味しかった!
(前列の左から)
フロマージュ・ド・エール~つばさのチーズ
チーズ工房 アドナイ 牛乳 ウォッシュ
表面がオレンジ色のウォシュチーズといえば、フランスのマンステールが有名だが、やはりマンステールを意識して作られたチーズであるらしい。ただし、日本人の味覚(臭覚?)に合わせてクセは抑えられており、ウォッシュチーズらしいドロッとした感じになっておらずセミハードのような食感。熟成させるとトロけてくるのかな? ミルクの濃厚な味わいなのでスプーンですくえるくらいまで熟成させてみようと思っている。
なかさつないカマンベール
十勝野フロマージュ 牛乳 白カビ
十勝野フロマージュはカマンベールやブリーなどの白カビチーズが美味しいことで知られるチーズ工房だ。こちらも食べごろには少し早すぎた感じでもう少し熟成させてからの方が美味さが際だつような気がするが、良質の牛乳を原料にやさしい味のチーズになっていることは分かる。このままでも十分に美味しいが、もっと奥行きがありそうなので食べきってしまうのは惜しい。こちらも熟成待ち。
小林牧場物語 手づくりゴーダチーズ
新札幌乳業 牛乳 セミハード
国産チーズの定番のゴーダ。ゴーダらしいジャリジャリとした食感は少なめな分、ねっとりミルキーなちょうどよい歯応えを楽しめる。後味にナッティな苦みを感じるのが特徴だ。薄くスライスしてサラダに乗せて食べているが、少量でもすっかりチーズらしい味わいを楽しめるのがうれしい。
(後列左から)
ワインチェダーチーズ
富良野チーズ工房 牛乳 セミハード
お酒をチーズに練り込んだ物は黒ビールを練り込んだアイランドポーターやポートワインを練り込んだポートワインダービーなどが知られるが、ワインチェダーチーズもふらのワイン(赤)で着色し香りを移したもの。クリーミーでコクのあるチーズの後味に、赤ワインの風味とわずかな苦みが残るようになっている。
山のチーズ ラクレット
ハッピネスディリー 牛乳 セミハード
アルプスの少女ハイジにも登場した。火にかざして溶けた部分を削り取って茹でたジャガイモなどにかけて食べるチーズがラクレット。嶋木牧場の新鮮な生乳を使い4カ月以上熟成させたのが山のチーズ ラクレット。今回は溶かさずにそのまま食べてみたが、木の実のような香りがし、コクもありこれはこれで美味だった。
大地のほっぺmini
チーズ工房 NEEDS 牛 セミハード
国産チーズプラトーに舌鼓でも紹介してので2回目の登場だが、もちもちとした弾力があり焼いたお餅のようだった食感が、さらに柔らかくなってまさに煮たお餅のような食べ心地になってきた。熟成されて味が大きく変化してという感じではないが、食感の変化が面白い。好みの熟成具合を探すのもチーズの楽しみ方の1つだと思う。
著者: へた釣り