3が日のお雑煮に、お餅の代わりにアマダイを焼いた物を入れようと狙っていた。紅(皮あり)白(皮なし)なら見た目に華やかだし、餅も美味いが、身にほのかな甘みがあり、フワッとした食感のアマダイはもっと美味い。年末はボウズをくらう。初釣りでようやくアマダイ雑煮にありつけた。
おすまし仕立ての雑煮に、焼いたお餅の代わりにお餅と同じくらいの大きさに切ったアマダイの身を焼いて入れてもらう。吸い地は同じ物だし、それ以外の具(大根、京人参、三つ葉、柚子、カマボコ)も同じなので、作ってもらう手間はさして増えない。お餅を焼くときに端の方でアマダイの身も一緒にやいてもらうだけ。皮を残したまま焼いた物と皮を引いて焼いた物を用意して、紅白っぽくならないかなぁと目論んだのだが、果たして上手くいった。美味そうに見えるし、実際に美味かった。
現在の趣味(道楽)は釣りと糖質オフ。糖質オフは糖尿病の発覚によって止むを得ず始めたわけだが、始めてみると趣味(道楽)として楽しめている。釣りと糖質オフは実は相性がよい。魚は低糖質で、お刺身でよし、焼いてよし、煮付けてよし、保存性を高めたいなら干してよしと料理のバリエーションに富んでいる。煮付けは甘辛く煮ると糖質が増えるがマース(塩)煮なら大丈夫。自分で釣った釣りたての魚はどう料理しても不味いわけがない。カロリーが畜肉に比べると控えめなのもよい。船釣りというとのんびり糸を垂れてと想像する人もいるが、そうでもない。揺れる船上に立って重いオモリをぶら下げた竿を常時動かしているので消費カロリーも低くないし筋トレにもなる。
著者: へた釣り