たがが外れない程度に羽目を外したという自覚がある年末年始。果たして体重は…ちょうど1キロ増だった。年越しそばやお節で糖質をいつも以上に摂ったし、チーズもたらふく食ったし…運動もお休みしたしで1キロ増なら許容範囲? 妻にはチーズよりワイン太りじゃない?と指摘される。
日本酒派だったのだが、日本酒は糖質量が1合あたり8.8グラムと甘い系カクテル、ビールと並んで糖質オフ道楽では避けるべき飲み物。普段は糖質ゼロの焼酎を飲んでいるのだが、年末年始はチーズ三昧の予定だったので、チーズに合う飲み物ってことでワインなんぞを買ってみた。ワインの糖質は100mlあたり赤ワインで1.5グラム、白ワインで2グラム。750mlボトルを1本空けても、糖質量15グラム以下なので、たまにならいいかなと考えての選択。
アルコールのカロリーはエンプティカロリーと呼ばれ、摂取しても優先的に消費され体に蓄積されにくい。チーズの脂肪も体外に排出されやすいらしいので、この組み合わせならと信じたのだが、1日2本くらいのペースでワインを飲んで、つまみにチーズを食べまくると明らかにカロリーオーバー。体重維持とはいかなかった。体重計の上で「チーズ食べすぎかなぁ?」とつぶやくと、「ワインの飲みすぎなんじゃない!!」と妻からツッコまれる。ワインのカロリーは100mlあたり73kcal。ボトル1本で547.5kcal。1日2本ペースで飲むとワインだけで1095kcal。お節を食べ、チーズを食べ、運動もほとんどせずでよく1キロ増で収まったなぁ~っと。
年末年始に飲んだワインでお気に入りになった3本を紹介する。いずれも値ごろ感があってオススメできるワインだと思う。
赤:コル・ドルチャ ネアルコ サンタンティモ 2011
イタリア・トスカーナ地方のコル・ドルチャはモンタルチーノ地区で大規模ながら優れた品質のワインを生み出す造り手であるらしい。メルロー50%、カベルネ30%、シラー20%の3品種を使い、それぞれが主張しすぎることなくエレガントで、広がりのある味わいになっている。「カベルネのしっかりしたタンニンがメルロー、シラーの厚みのあるボディに包まれ、またスパイス香が樽からのバニラの香りと見事に融合」なんて言われても…なんのこっちゃと言いたくなるが、飲めば美味いってことはすぐに分かるワインだと思う。
白:カレラ シャルドネ マウント・ハーラン 2013
カレラは美食探偵が登場するハードボイルド小説で知られるロバート・B・パーカーが「カリフォルニアのロマネコンティ」として紹介していたので手ごろな値段で売っているのを見つけたら買うようにしている。「カレラはニューワールド(アメリカ、オーストラリア、チリなどの新しい生産地)だけではなく、地球上で最も魅力的なピノ・ノワールのスペシャリストの1つである」ってなことらしい。今回はピノ・ノワールではなくシャルドネ100%の物を入手した。これも値段以上に飲んで幸せな気分を味わえる1本だと思う。
泡:グラン プリウール ブラン・ド・ブラン
JALのファーストクラスのラウンジで供されていたことで知名度が上がったシャンパンで、これまた値段に対してのお値打ち感が抜群だと思う。銘醸地コート・デ・ブランのシャルドネを100%使用し、48カ月の瓶内熟成によって溶け込んだ泡は絶品。高級シャンパンの1つ、シャンパーニュ バロン・ド・ロートシルトと同じ葡萄、同じ生産者、同じ製法でお値段は半分以下。おめでたいことがあってちょっと贅沢したいときにオススメ!!
著者: へた釣り