止められない止まらないである。チーズは糖質をほとんど含まない。血糖値に影響しないからいいもんねぇ~と毎週のチーズ道楽が止まらない。糖質はなくてもカロリーはある。体重を落としたいならもう少し節制すべきなのは分かっている。もともと食欲が過ぎて糖尿になった人なのでwww
毎週のお楽しみがフェルミエ渋谷店で買うチーズセット。チーズの勉強中でいろんな種類のチーズを少しずつ食べてみたいので7種類のチーズの味を楽しめるセットの存在は本当にありがたい。店員さんに入っているチーズの説明をしてもらい、どのセットを買うかを決める。これにプラスしてそのとき気になるチーズを100グラムだけ単品で購入する。今回はおっぱいチーズが売られていたのでそれを100グラム追加。オリーブの木でできた丸いカッティングボードに盛りつけて楽しむ。
(手前の1つ)
ケソ・テティージャ
スペイン 牛乳 セミハード・ハード
尼さんのおっぱいなるなんとも艶めかしい愛称で呼ばれているチーズ。なだらかな円錐型をしているのがその所以だが、食べてみるとそれだけではないような気が…。水分が抜けて硬くなってきている外側に対して、内部の生地はむっちりとしており、弾力のあるおっぱいの感触に似る。口の中で蕩ける。蕩けた瞬間に優しいミルクの味が広がり至福。尼さんのかどうかは経験がないので不明だが、おっぱいかといえば確かにおっぱい!!!!
(右の2つ上から)
ヴァランセ
フランス 山羊乳 シェーブル
元々はピラミッドに似た四角錐だったらしいのだが、エジプト遠征に失敗したナポレオンがムカついて天辺部分を切り落としたという逸話のあるチーズ。木炭粉とカビに覆われた外皮周辺はトロリと甘味があり濃厚。白い生地の内部は山羊乳らしい酸味がありさっぱりとした味わい。山羊乳チーズはどれも美味しい!!
ウブリアーコ・セッコ
イタリア 牛乳 セミハード・ハード
ワインの樽の中にチーズを隠したことで生まれたいわうる酔っぱらいチーズの1つ。モンテ・ヴェロネーゼというチーズをプロセッコという白ワインに漬けこんだ物だ。口の中に入れるとポロポロと崩れ、まずはミルクの味が。少し遅れてワインの味が口の中に広がってくる。やっぱり白ワインと合うのかな?
(中央の3つ左から)
クアルティローロ・ロンバルト・スタジオナート
イタリア 牛乳 ウォッシュ
クアルティローロは秋に行われるその年最後の牧草の刈り入れのことで、秋の初めの甘くて香りのよい干し草を食べた牛の乳で作られるのが伝統であるらしい。表皮には少しナッティな香りと苦みはあるがウォシュタイプのクセはほとんど感じられない。生地はしっとりしておりすっきり軽めで口当たりのよい味わい。
ペレ
日本 牛乳 セミハード・ハード
道南の八雲町にあるチーズ工房小栗で作られている3カ月熟成のセミハードタイプのチーズ。外皮は少し硬めだが、うっすらと橙色の生地はしっとり&ミルキーで抜群に美味い! これまで何種類かの国産のセミハードタイプを紹介してきた。いずれも日本人の舌に合う優しいミルキーさを感じさせてくれたが、その中でもミルクの美味さがストレートに感じられる物の1つだと思う。
カンタル・アントル・ドゥ
フランス 牛乳 セミハード・ハード
2000年以上の歴史があるという40キロ級の大型のチーズで90日以上熟成された物を「アントル・ドゥ」と呼ぶ。乾いた表皮はゴツゴツと武骨な感じだが、生地はナッティで繊細な味わい。口の中でもろく崩れ濃厚なミルクの香りが広がり、苦みを後味に残して溶けて消えて行く。赤ワインと合いそうなお味。
(スプーンの乗った物)
カマンベール・ド・ノルマンディー
フランス 牛乳 白カビ
言わずと知れた白カビチーズの雄。先週、もう1つの白カビチーズの代表、ブリー(クロミエ)のトロトロに熟成した物を食べて、その味に病みつきになった。無殺菌乳で作られたカマンベール・ド・ノルマンディーのトロトロ熟成も期待を裏切らない。苦みと旨味、クセとミルキーさのせめぎ合いが口の中で巻き起る。熟成が若い殺菌乳のカマンベールとは全くの別物だ。
(奥の3つ左から)
モンタニャール
フランス 牛乳 ウォッシュ
ウォッシュチーズなのにほとんどクセがなく食べやすい。表皮はしっかり硬めで、中はトロトロ&ミルキーかつ濃厚とウォッシュらしい味わいだが、臭いはほとんどないし、表皮を剥がずにそのまま食べられる。これを物足りないと感じるようになったらウォッシュチーズの深みにハマっていくことになる。
ブルー・ド・メメー
フランス 羊乳 青カビ
メメーはフランス語でおばあちゃんって意味なので、おばあちゃんの青カビチーズってこと。青カビの刺激はあるけど、羊乳の甘味とほどよく効いた塩分に隠れて食べやすいマイルドな青カビチーズになっている。羊乳の青カビチーズといえばロックフォールが有名だが、食べ比べてみると、おばあちゃんの優しさが分かるかも。
トレフル
フランス 山羊乳 シェーブル
トレフルはフランス語でクローバーのことで、四つ葉のクローバーの形をしている。2005年に生まれた新しいチーズだ。外皮は青灰色のカビに被われ柔らかい。生地は山羊乳らしく白くキメ細やかで柔らかくねっとりと歯にまとわりついてくるような食感。山羊乳らしい酸味と甘みと塩味が口の中で広がる。
著者: へた釣り