沖縄料理を食べたくなる。会社の仲間とともに恵比寿・吉崎食堂へ。お店の名物はあぐー豚のラー油鍋だ。石垣島らー油と特製味噌で薄くスライスしたアグー豚を煮る。ほどよい脂と肉の甘味、ピリ辛なスープのコンボは一度箸を付けると食べきるまでは止まらない。鉄板鍋をオカワリwww
恵比寿駅近くのビルの地下に吉崎食堂はある。細く急な階段を下り店に入ると元気なお兄さんたちが大きな声で出迎えてくれる。まずはオリオンビールの生で乾杯といきたいとこだが糖質の問題で最初から泡盛で。請福をカラカラで頼む。水割りのセットの水は沖縄の海洋深層水オリオンアクアビート。こういうのはなんだかちょっぴりうれしい。お通しはゴーヤのスムージー。写真じゃ分かりにくいが薄緑の液体で苦くはない。むしろ甘い。
まずはお酒のあてになる定番の沖縄料理をいくつか頼む。島らっきょは軽く塩で味付けされており何もつけずにそのまま食べて十分に美味い。「あぐー」自家製生ハムはこれまたほどよく塩気が効いていて肉の旨味を存分に感じられる。久米島産天然もずく酢は特製割酢で食べる。これはもう文句なしに美味い。
せっかくだからお店自慢の料理を頼んでみた。まずはイラブチャーの刺身。イラブチャーはアオブダイのことでその姿かたちは食欲を全くそそらない魚なのだが食べてみると意外と上品な白身の魚。 岩塩の板が添えられており、その上にお刺身を乗せてから食べる。少量の塩がイラブチャーの身の繊細な甘味を引き出してくれる。お店のもう1つの推しは琉球串揚。あぐー豚を揚げた物を含む10串盛を頼んだ。島豆冨田楽串やゴーヤーちゃんぷるー串などの変わった串揚げもあり美味しいだけでなく楽しい一品だ。
本日のメイン料理、あぐー豚のラー油鍋が運ばれてくる。バラ肉を使った特選を頼んだ。中央にこんもりと盛られたもやし、天辺にはニラと唐辛子。もやしを取り囲むように薄くスライスされたバラ肉が置かれている。肉の下にはキャベツ。自家製石垣島らー油と特製味噌が張られている。火をつけるとぐつぐつとスープが煮立ってくる。もやしのタワーを崩して肉と混ぜながら平にし、しばらくすると食べ頃だ。豚肉の脂が美味い。肉自体には少し甘味がある。スープはピリ辛。豚の脂がコクとなる。これが混然一体となって口の中に入ってくる。止められない止まらない美味さである。
あぐー豚のラー油鍋を食べ終わって誰かが「オカワリしたいっすね」と言いだす。食が細くなっている中年男子にしては珍しいことである。同じ物では面白味がないのであぐー豚の鉄板鍋というのを頼んでみた。鶏ガラスープに沖縄天然塩とヤンニョンを加えた出汁にまずは島豆腐と山くらげを投入。スープを囲むようにあぐー豚のロース。肉の下には野菜が隠れている。野菜が蒸し焼きになったら肉の堤を決壊させて肉をスープにくぐらせる。これまた絶品! 〆に沖縄そばが少しだけついてくる。
著者: へた釣り