この1週間、いろんな人にアコウダイを釣ったと吹聴し続けたが、どうも相手の反応が鈍い。それもそのはずアコウダイなんて聞いたこともないって人がほとんどだった。聞いたことないのだから当然、食べたこともない。それではアコウダイを釣った価値も分かるまい。ランチで食べてもらうwww
アコウダイが食べられる店はいくつか心当たりがあった。そのうちの一軒が恵比寿駅ほど近くにあるWafu Dining Bar 欒-Lan-というお店。夜はクエ料理や馬刺しなどが美味しいお店だが、実はお米自慢のお店でもある。活魚かぶとの釜飯、穴子蒲焼きの釜飯、大山地鶏の釜飯など、有機栽培、無農薬、遠赤外線精米とこだわりのつまったコシヒカリで焚かれる釜飯が絶品だったりする。そんな欒のランチメニューにアコウダイの焼き魚定食がある。酒粕漬けか昆布醤油漬けを選べたが今回は酒粕漬け。ランチ3点セット(サラダ、漬け物、明太子)を追加して1050円の定食(100円割引あり)。
注文を受けてから焼かれるので待つことしばし。アコウ鯛の酒粕漬け定食が運ばれてきた。ランチサラダの量は少なめだが、野菜から摂るのをルールにしているのでなくては困る。小鉢にはポテト&マカロニサラダ。糖質を含むがこれくらいの量なら問題ない。そしてアコウダイの酒粕漬けを焼いた物。骨の太さからするとあまり大きなサイズではないので脂の乗りに不安があったが、さすがはアコウダイ、骨際にトロトロの脂がちゃんと乗っている。それをプロが焼いてくれたのだから不味かろうはずがない。これにご飯とみそ汁。ご飯の炊き加減は最高だ。一粒一粒がしっかり立っている。ご飯のお供に明太子とお漬け物。味噌汁の具は豆腐と油揚げだった。
アコウダイの美味しさを思い知ってもらおうとランチに誘ったわけだが……目的は果たした。一口食べてすぐに「なるほど、美味いね」との感想をいただく。「僕が釣った大きなアコウダイはもっと脂が乗っていて…」と主張したかったが、お店でそんなことほざく度胸は持ち合せていない。第一、十分に美味しい。骨や皮までしゃぶるようにして身の一欠片も残さずいただく。
著者: へた釣り