チーズを求めてアトレ恵比寿西館にたまに行く。ついでにお酒も見ようと4Fにある君嶋屋をのぞいてみたら、本間るみ子セレクトチーズセットなるメニューを発見。スタンディングバーで食べられるみたいだ。これは食べるしかない。どうせならと、君嶋屋オススメの日本酒と合わせてみた。
本間るみ子って誰よって人が大半だと思うが、毎週チーズセットを買いに行っているフェルミエの社長さんである。著書も多数あり、チーズの勉強をしようとすると、わざと避けない限り、彼女の書いた本を手にすることになる。チーズやチーズを作っている人への愛に溢れている本ばかりなので、ページを繰りながら食べたいチーズのページに付箋を立てていくと本がちゃんと閉じなくなるwww チーズの辞典のような本はたくさん出ているが日本人の書いた物なら本間るみ子の書いた本が一番食欲をそそる。
店員さんに「チーズと日本酒って変ですか?」と聞いてみる。「大丈夫ですよ」との返事をいただくが、どの日本酒がチーズに合うか分からないのでオススメを聞いてみる。逆に「普段はどんな日本酒がお好みですか?」と聞き返された。好きな日本酒は、高知系のいかにも日本酒らしい日本酒なので、酔鯨、司牡丹、土佐鶴、南などの名をあげると、店員さんは少し弱ったなって雰囲気に。それでもそこはプロ。2種類のお酒を勧めてくれた。1つ目は「遊穂 純米吟醸むろか生原酒」、もう1つは「酉与右衛門 山廃純米無濾過生原酒直汲」。
まずは遊穂から頼んでみる。君嶋屋ではワイングラスに入れて日本酒が運ばれてくる。一口飲んで、そーいうことかっ!! と分かる。確かに日本酒だし、吟醸香が鼻に抜けるのだが、飲み口というか口に残る味がとにかくフルーティでライトなのである。グラスのせいもあるが、日本酒というより白ワインを飲んでいる感覚に近い。これなら確かにチーズとも合う。逆に日本酒らしい後味をきっちり残すお酒はチーズには合わないってことかな? この辺りはいずれ試してみたい。
チーズに合う日本酒を楽しんでいると白いお皿に盛られたチーズが運ばれてきた。白カビチーズ、青カビチーズ、セミハードチーズにクラッカーとカシューナッツ、干しブドウが添えられていた。チーズはどのお酒と組み合わせても破たんしないようにあまりクセがある物はセレクトされておらず、外れずに美味しいって感じだった。日本酒とも合う。でも…ちょっと物足りない。日本酒専用にセレクトされたチーズセットを食べてみたいなぁ~っとあまり二―ズのないであろうことを考えてしまう。
結局、もう1つのオススメであった酉与右衛門も頼む。こちらは遊穂よりも日本酒っぽい飲み口だった。チーズに合わせるなら遊穂の方が分かりやすい。遊穂を買って帰ろうかなと思ったが、日本酒は糖質量が多いので4合瓶とはいえ1本持って帰るのは危険(封を切ると味が変わるので飲み切りたい)。代わりに芋焼酎の「金峰 櫻井」を買う。芋の甘味と香りをしっかり感じることができる超良質の焼酎である。
著者: へた釣り