夏休みは妻の実家である北海道に遊びに行く。釣り好きの義父(=北海道の師匠)に案内してもらって日のあるうちは釣り三昧、夜は北海道の旬を食い道楽となる。去年は食い道楽の方はあまり楽しめかなったが、今年はHbA1cが安定しているので糖質オフのことは忘れて楽しむつもり。
楽しみにしている物の1つがチーズ工房チカプのチーズ。釣りに行くとき船上で食べる昼ご飯としていくつか買ってみようと思っている。名前がイカしている。ハードチーズが「シマフクロウ」、セミハードチーズが「アカゲラ」、白カビチーズは「シマエナガ」。いずれも北海道の鳥の名前だ。シマエナガはクリームを加えたダブル(トリプル?)クリームタイプのようなので凄く期待している。チカプは根室のチーズ工房だが、釧路でもひこやちやというワインショップで購入できるのを確認済みだ。これ以外にも東京で見たことのないチーズを発見したら買う。
釣りに持って行くつもりの食べ物がもう1つ。釧路では唐揚げのことをザンギという。ザンギに油淋鶏風にいろんなタレをからめた物をザンタレと呼び、店ごとにタレにさまざまな工夫がされていて面白い。釧路在住の人に「美味しいザンタレを食べたい」というと、「わざわざ北海道まで来てそんなザンギなんて食べなくても」という反応が返ってくるが、東京では食べられないB級グルメなので、食べれる物なら何種類かの味を楽しみたい。ザンギ王というイベントを三連覇した炭火焼き さかまるの「さかまるおろしザンタレ」がテイクアウト可能みたいなので、まずはそれを買ってみる。
さらに!!…これは糖質オフ中に絶対に食べてはいけないものだが……見つけてしまったらもう我慢できない。釧路市民のソウルフードであるらしい泉屋本店の「カツスパ」である。熱々に熱された鉄板の上にこんもりと盛られたスパゲティ。その上に大きなカツが乗せられ、さらにミートソースがたっぷりとかけられている。推定糖質量は200グラム…1日の糖質摂取上限をこの1皿で上回る。カロリーも危険すぎる…そんなことは分かっているけど、ザンギには「そんな物」と反応した釧路民がスパカツの話となると「泉屋のっ!!」と返ってくる。釧路に行ってスパカツを食べないのは、大阪に行ってお好み焼きもたこ焼きも食べないみたいなもん? そう考えると食うしかない。
せっかく北海道にまで行って海産物じゃないの?というご意見ごもっともである。そういうのは北海道の師匠がディナーで御馳走してくださるので、今回紹介したのは、釧路の味ジャンク編だ。次回の更新は北海道から帰ってきてから。しばらくは道東の美味い物シリーズが続く予定なので、乞うご期待!!
著者: へた釣り