「健康ランチ」と明示されると食べてみなくちゃという気になる。恵比寿銀座商店街にあるりゅう月(Ryugetsu)というお店は昼は「健康ランチと美味しいお水の店」、夜はカラオケダイニング、R’s BARに変身する。昼はメインの料理+さまざまな野菜を少しずつ楽しめて確かに健康によさそう。
不健康な物ばかり、それも大量に食べ続けて糖尿病になってしまったという自覚があるので、「健康的な」食事を謳われるとどんな物かと食べてみたくなる。りゅう月も気になるお店の1つだったが夜は怪しげな客引きが多数現れる恵比寿銀座の雑居ビルの、少し薄暗く細い階段を下りた先にあるので少々入りづらかった。勇気を出してはじめてのランチ。10人ほどが掛けられるカウンターのみ。カウンターの中では女性が2人働いている。近くで働いている常連客でカウンターはほぼ満席だった。
ランチで推しのメニューはカリットと呼ばれる料理で語感から揚げ物?に甘酢餡や柚子塩、レモンなどをかけた料理と想像したが、ちょっぴり得体が知れないので、今回は手堅く「桃豚淡路玉葱メンチカッツ」(850円)を頼んだ。桃豚は秋田県の十和田湖高原で育てられているブランド豚。病原菌を持たない環境で育てられお肉の色が淡いピンク色をしているのが特徴だ。淡路産の玉ネギの甘みとともにメンチカツになると実に美味しかった。β-グルカンやビタミンたっぷりのヤマブシタケのスープ。ヤマブシタケには記憶力がよくなる成分もあるらしい。
うれしいのはお膳の横に5つほど並べられている小鉢で供されるお惣菜(ちっちゃいおかずと呼ぶらしい)。少しずつでいいからいろんなお味を楽しみたい人なのでこれはうれしい。お店の人から「苦手なお野菜はありませんか?」と聞かれたので、苦手な物は別の物に換えてもらえるのかも。上からサツマイモの煮物、ニンジンの千切り、ささげ豆の昆布お浸し、冷奴、コンニャクのピリ辛。いずれも薄味の優しい味付けで健康に良さそうな組み合わせだ。ご飯は千葉県産のあきたこまちであるらしい。こちらも「オカワリは大丈夫ですか?」と聞かれたのでオカワリ自由なんだと思われる。
著者: へた釣り