暑いと辛い物が食いたくなる。といってもカレー系はどうしても炭水化物とともにということになるので糖質オフの身には少々つらい。韓国料理ならと考えて、会社の仲間と恵比寿・タル家へ。いたずらで頼んだ、名物らしい肉料理でチーズと韓国料理の相性が意外とよいことを知って驚く。
韓国料理とワインなんて店には何度か行ったことがあったが、この組み合わせに妙があると感じたことはなかった。辛めで濃い味付けの韓国料理と欧風の食文化は相性がよくないと思っていた。でも、オススメメニューの中央上段で「必食!! タル家名物」とまで煽られると、これを頼まないではお店の紹介ができないって気がする。プル×プル チーズフォンデュを頼んでみたら、これが大当たり。プデチゲにもチーズが入っていたがこちらも予想外の相性のよさに驚いた。
夏バテ防止にガッツリ食う。体の代謝が上がりそうな韓国料理なら男4人で食らうのにちょうどいいかもと恵比寿駅近くでリーズナブルな価格で本格的な韓国料理を食べさせてくれるタル家に行ってきた。韓国料理といえばまずはこれということで、キムチ5種の盛り合わせとナムルの盛り合わせが運ばれてきて宴は幕を開ける。キムチは辛過ぎず適度に酸味もあってどれも美味いが、個人的には山芋のキムチが単品で追加注文したいほど美味しく感じた。ネギとニラの野菜チヂミも頼んで野菜の補給完了!!
続いて肉料理を2つ。まずは糖質オフな焼肉の食い方で外せない岩中豚のサムギョプサル。表面がカリッとなるまで焼いてある豚バラをゴマ油ベースの特製ダレに付けて味噌と共にエゴマやサンチュにくるんで食べる。豚肉の脂の甘みが口の中に広がり、ほど良く噛みごたえのある肉の旨味が楽しい。霜降牛カルビのネギ塩焼は焼肉屋で食べるネギ塩カルビが好きなら鉄板のお味。個人的にはもう少しレアっぽい方が好みではあるが……。
続いてやってきたのがプル×プル チーズフォンデュだった。牛肉のプルコギと鶏肉のプルダクが入った鉄鍋の中央には銀色の容器。この中にチーズフォンデュが入っている。肉や野菜に火が通ったら箸でつかんで蕩けたチーズに絡めて食べる。どんなもんかなぁという物珍しさはあったが、すごく美味しくなるとは考えていなかったので、一口食べてびっくりする。肉もチーズも動物性の脂肪なので相性が悪いはずはない。韓国風の味付けがチーズにくぐらせることでほどよく落ち、代わりにチーズのコクと塩気がプラスされる。チーズ好きなので、この新しい味はたまらない。次に来たときも絶対に真っ先に頼む。
チーズが入っている料理がもう1つあった。〆として頼んだプデチゲだ。徴兵制のある韓国で軍から支給される食糧で作れるという鍋料理で別名軍隊鍋。糖質オフ前から大好物で韓国料理に行ったら必ず最後はこれだった。インスタントラーメン、スパム、魚肉ソーセージと野菜を韓国風の辛いインスタントラーメンのスープで煮込むというジャンクな食い物だ。タル家のプデチゲにはスライスチーズが1枚乗っていた。これだけのことで味に深みが出て美味しく感じられるのであるから、ワインとは違いチーズと韓国料理は相性がよいと考えるしかない。
著者: へた釣り