渋谷・東京トンテキで美味しい豚肉と敗北感を同時に味わう

大食い王じゃあるまいしたくさん食べた方がえらいなんて考えは1年前にきっぱり捨てたつもりだったのに……渋谷・東京トンテキにて若い人の豪快な食べっぷりに敗北感を味わう。同世代のお客さんのオーダーにはさらなる敗北感を。美味しい物だとたくさん食べたくなっちゃうよね～。

週末には必ず釣り具店巡りで渋谷に行く。SANSUIというお店に近いので毎週近くを通っていたのが東京トンテキというお店。歩道橋から店内が覗けるので繁盛しているお店だってことを知っていた。ランチには少し遅めの時間。歩道橋から店内を覗くとカウンター席にいくらか空きがあった。これはチャンスかも。串カツ屋脇の階段の下でメニューを確認すると、トンテキ定食200gで1050円と予算内。階段を上がってお店に駆け込む。

■若者の胃袋の凄さに負けた気分、同年代男性には更なる敗北感

カウンター席に案内される。厨房の中に活気があっていい雰囲気のお店だった。トンテキ定食を頼んで、オープンキッチンで調理されるのを見ていると、その間にも次々にお客さんがやってくる。横に座ったお客さんは大トンテキ定食（300gで1250円）にミートボールをトッピング（+200円）。次にやってきたお客さんなんて特大トンテキ定食（500gで2300円）のライス大盛り。若い胃袋って凄いなとなんだか負けた気分。横目でその量を確認したが300gは頑張れば食べられそうだが500gはたぶん食べきれない。

トンテキはソースがよくからむように野球のグローブのように切れこみが入れられている。焼きあがった物をソースにくぐらせ熱々の鉄板に乗せて運ばれてくる。付け合わせには少量のもやしと大量のキャベツ。トンテキの上には揚げたガーリックスライスとソースがかかっている。豚肉は噛み応えのある赤身でがっつり食ってる感があっていい感じ。肉に甘みがあり少しスパイシーなソースがよく合っている。みそ汁は豚汁だった。

ご飯はどんぶりサイズで少し多めだがトンテキをご飯に乗せてソースをご飯に移して食べるとちょうどいい分量だった。肉の量を増やすとご飯も大盛りにしたくなるという気持ちが分かるような気がした。そろそろ食べ終わるというころになって白髪混じりの同年代と思われる男性がやってきた。この人ならさすがに200gだろうと注文に聞き耳を立てていたら「大トンテキ定食で、ご飯は4分の1」。ノーマルなトンテキ定食に比べてお肉は5割増しで糖質は75％減。若い人に食べる量で負けた以上に、糖質オフ道楽者として強烈な敗北感を味わう。次から真似しよう。