特別な料理ではない。お惣菜である。材料も吟味はされているのであろうがすごく特別な物とは思わない。なのにあれ?ってほどに美味いのである。それも小鉢の1つ1つ、料理の1切れ1切れ、ご飯の1粒1粒がいちいち美味い!! 広尾・味福あさののお昼ごはんは手放しでオススメできる!!
夜はカウンターに並べられたお惣菜やおでんを見ながら好きな物を選んで注文できるというスタイルのお店だ。日替わりで8~10品くらいずつ用意されるお惣菜は各500円。おでんは250円~なのですごく高いわけではない。その値段で本格的な和食を味わえるお店である。お昼ごはんは味福定食のみ。今日のごはんから1つ.今日のおかずから1つを選べる。これにお惣菜が盛られた小鉢とお刺身、みそ汁がついて1000円。ごはんはおかわり自由で最初に頼んだ物と別の物を選ぶことも可能だという。
この日はごはんは、名物じゃこ飯、温玉高菜ご飯、生のり生姜ご飯、白いご飯の4種類から、おかずは鳥竜田揚げ、メンチカツ、さばの味噌煮の3種から選べた。ご飯は名物と謳ってある、じゃこ飯に決める。おかずは和食なのでさばの味噌煮かな?とも考えたが油分がないとあとでお腹が空きそうなので鳥の竜田揚げにした。よく冷えたお茶まで美味しいなと考えていると、重箱に入った料理と蓋がしてあるお椀に入ったご飯とみそ汁が運ばれてきた。
名物じゃこ飯は実山椒とじゃこを煮た物がご飯の上にたっぷりとかけてあり、炊いたジャコの旨味と塩味に加え、山椒の刺激がほどよいアクセントになって思わずご飯をかきこんじゃいそうになる衝動に駆られる。糖質オフの身なので我慢したけど……制限なしなら白いごはん以外の3つは制覇してたかも。龍田揚げは薄く醤油の味が浸みた鶏肉がカラリと揚がっていた。お刺身はマグロの赤身。お醤油まで美味しく感じたけど…気のせい?
和食系のランチのお楽しみは、いろんな味のお惣菜を少しずつ味わえること。味福定食では小鉢に入った4種のお惣菜が楽しめた。マカロニとツナのマヨネーズ和え、キャベツと小松菜の胡麻和え、トマトとシメジの酢の物、玉子焼き。いずれも自分でも作れそうな物ばかりだが、自分で作っても決してこの味にはできないだろうなと感心するしかないお味だった。次に1人で晩飯を食べるときはここに来ちゃう予感がする。
著者: へた釣り