チーズは毎日食べているが、ワインは何かいいことがあった日のお祝いだったりご褒美だったりする。この日は釣りの大会に参加し、30センチを超えるカワハギを釣って優勝したお祝い。熟成して蕩けたシェーブルチーズとトスカーノのワインで祝杯をあげた。し~あ~わ~せ~な週末♪
週末は釣りとチーズとワインがあれば幸せなんだから安上がりな物である。釣りの楽しさは思い通りにならないことに尽きる。相手は自然。魚は命がけで餌を食べている。そんな魚を釣り上げるためにあの手この手を考えるのが楽しい。考えたあの手この手が上手くいけばうれしい。
上手くいかないと悔しくけれど楽しくもあるのだから飽きることはない。釣りが試行錯誤の道楽だとすれば、チーズとワインは蓄積の道楽だと思う。知識を蓄え、自分でその味を試す。それを繰り返して積み上げて行く。チーズもワインもそれこそ星の数こそ種類があり、積み上げ切るということはない。永遠に終わらないからこそ道楽に向く。
テッラ・ノストラ・スーパートスカーナ2011というワインを買った。前日にトロトロに蕩けたシャビシュー・デュ・ポワトーという山羊乳チーズを手に入れており、赤ワインが合いそうな気が…。主に使われている品種はサンジョベーゼでこれはキャンティと同じ。カルベネ・ソーヴィニヨンがブレンドされているのでタンニンが強化されているはずと味を想像しながら選んだ。こういう推理ができるのもワインの面白さだと思う。
1.シャビシュー・デュ・ポワトー
フランス 山羊乳 シェーブル薄い外皮にキメが細かくしっかりした中身、柑橘系のような酸味がふわっと立ち上がったかと思うと消え、塩味が強いかと思うとすうっとひいていく不思議な味と紹介されていたがそこまで繊細の舌は持ち合せていない。山羊の乳の軟らかい味は楽しめる。トロトロに熟成した物はミルクの香りが濃厚で赤ワインに合いそう。
2.ブリナータ
イタリア 羊乳 白カビお餅のようなもっちりとした食感からパスタフィラータタイプのチーズだと勘違いしたが羊乳から作られた白カビチーズだった。ブリナータは霜が降りるという意味で、表面をうっすらと覆った白カビを例えてそう名付けられた。塩分控えめで味はおとなしめ。ほのかな甘みと食感を味わう朝食用にぴったりのチーズって感じだろうか?
3.カステルマーニョ 90日熟成
イタリア 牛乳 セミハード・ハード歴史をたどれば12世紀まで遡れる牛飼いが考え出したチーズ。幻のチーズと言われていたこともあるようだが、工場でも製造されるようになり手に入るようになった。口に含むとボロボロと崩れるような食感が面白く。よく焼いたタラコを食べてるようなと説明すれば分かる? 少し酸味があり、香りは強くないが独特の風味がある。
4.プティ・リヴァロ・レーシュ
フランス 牛乳 ウォッシュノルマンディ三大チーズとされているのがカマンベール、リヴァロ、ポン・レヴェック。新参のカマンベール以外はウォッシュチーズなのが面白い。レーシュという紐が5本巻かれておりこれが陸軍大佐の袖口に似るので「大佐(コロネル)」と呼ばれる。香りはやや強めで弾力のある生地はミルキーでいて濃厚な味わい。
5.ラクレット・レクリュ
スイス 牛乳 セミハード・ハードアルプスの少女ハイジで暖炉にかざして溶けた表面を削り取り食べていたのがこのチーズ。溶かして茹でたジャガイモなどにかけて食べられることが多いが今回はそのまま食べてみた。ナッティな風味があり、もっちり柔らかい生地はミルクの甘味がしっかり残っており、このまま食べても十分に楽しめる。レクリュは無殺菌乳のこと。
6.ブルー・デュ・ヴェルコール・サスナージュ
フランス 牛乳 青カビ前夜に搾って温めた殺菌乳とその日の朝に搾った無殺菌乳を混ぜて作られているためむっちりと弾力のある生地になる。ミルクの甘みが強く塩味控えめ。青カビの刺激もマイルドなのでブルーチーズらしさはない。ゴルゴンゾーラ・ドルチェに比べてもおとなしい感じで、そのままよりくだいてサラダに入れたりすると美味しいかも。
7.マルゴ
イタリア 牛乳 セミハードビールを練り込んであるチーズで、マルゴというのはビールの名前。生地にも練り込んであるし、表面もマルゴというビールで洗って作られているそうだ。ビールというと苦いというイメージだがもっちりとした食べ心地が楽しく、ミルクの風味の奥にビールのコクがこっそり潜んでいるって感じ。ビール云々を抜きにしても美味!!
著者: へた釣り