大阪人のソウルフードといえばたこ焼き、お好み焼きにけつねうどんあたりがメジャーだが…糖質の摂り過ぎにならない工夫がされた物もある。例えば千日前にあるうどん屋千とせで生まれた肉吸い。肉うどんからうどんを抜いた物。当然糖質控えめだ。他には……思いつかないwww
というわけで大阪で唯一かもしれない糖質オフなソウルフード、肉吸い。牛バラ肉をうどんのお出汁で煮て半熟の卵と青ネギを入れた物で千とせではこれに豆腐を入れて食べるのが定番。があっさりとしたカツオだしに牛の脂が溶けだして絶品なのである。恵比寿にも肉吸いを食べられるお店がある。框家という夜はラーメンも食べられる居酒屋さんだ。ランチに肉吸い定食を出している。千とせの肉吸いとは別物の框家アレンジされた物だがこれはこれで美味いし、肉吸いを食った気分は十分に味わえる。
ランチは框家肉吸い定食(850円)、タルタルチキンなんばん、若鶏のからあげ定食、豚ロース生姜焼定食(いずれも800円)の4種類。肉吸い定食は肉増し無料だが、糖質は増えなくてもカロリーは増えるので我慢して普通に頼む。オーダーするとすぐに運ばれてくる。うれしいことに生玉子が割られた状態で運ばれてきた。千とせでは肉吸いと玉子かけご飯をセットで頼むことが多く、やはり玉子は割られて運ばれてくる。
キュウリの漬物が添えられたご飯と生玉子、そして肉吸い。肉吸いは牛バラ肉ではなく豚バラ肉になっていたが、その分、食べ応えのある量がしっかり入っていた。肉吸いには玉子はなし。となるとここで少々悩む。玉子は肉吸いに入れるべきか、それとも玉子かけご飯にするべきか……。悩んで出した結論は……。
まずは肉を食べる。玉子を溶いて残ったお出汁の中に入れる。汁の熱で少し玉子が固まったところに、ご飯をぶち込む!!! 行儀悪い? 確かに悪いけれどこれが一番美味しい食べ方だと思う。さらに肉吸いに添えられていたスプーンの形状もこうやって食べていいよと暗に示唆してくれていたような気がしたから、やっちゃった。大正解だった。肉の旨味と出汁の風味が玉子とともにご飯に絡んで……超絶美味い!! よく噛んで食べるなんてルールは忘れてかき込むように食べちゃったよ。
著者: へた釣り