大阪・北瑞苑にてええもんばかりの懐石コースをゴチになる

自分のお金ではおいそれとは行けないが、御馳走してくれるというのであれば、小躍りしてご相伴に預かりたい。そんなお店に行ってきた。大阪は北新地にある懐石料理の北瑞苑は有馬温泉の超高級旅館、中の坊瑞苑のお料理が楽しめるお店。大阪風にいうとええもんばかり食べてきた。

北新地の入り口あたりのビルの3階に店はある。大阪の北新地といえば、東京の銀座と並ぶ、座ってん万円の財布にデンジャラスなゾーンなわけで、万年すっかんぴんの身では近付くことさえはばかられる。でも、「新地でお食事でも」と誘われれば、場違いなのは覚悟で行ってみたいし、食べてみたい。エレベータを降りると入口からしておハイソで雰囲気がある。席に通される間には庭みたいなのまであって……飯を食うだけなのになんだか緊張しちゃいそう。写真が少ないのはビビってカメラを取り出せなかったからwww

■ええもんばっかり次々と。刺身は美味いし、八寸の美しさにびっくり

料理は懐石のコースのみでお値段は5500円から1万5000円まで。その上にも3万円までコースがあるが食材を仕入れる関係か要予約になっていた。「どれにします？」と聞かれてもゴチになる身で値段を指定するのはおこがましいので「お任せします」としか応えようがない。肉より魚が食べたいと伝えると1万円の高砂というコースにしてもらえた。最初に運ばれてきたのは食前酒の山桃ワインと甘海老と帆立の先付。土佐酢のジュレでまとめてあった。

お次は煮物で萩真蒸。上等なお店にくると驚くのがお吸い物のお味だ。当然だけど北瑞苑の吸い地もびっくりするほどに美味しかった。萩真蒸には小豆が入っており、煮た小豆の食感と甘みがアクセントになっている。小豆は魔除けの縁起物ってことらしい。蕪もほっこりと煮えていた。

お造りは脂が乗って霜降り状態になっている鰤が絶品だった。ほかには真鯛と戻り鰹、烏賊の上に雲丹が乗ったのの4種盛り。紅葉だったり菊の花だったり銀杏だったりと、1つ1つに秋を感じさせる飾り付けがしてあって箸を付けてレイアウトを崩しちゃうのがもったいない感じだ。

八寸はお造り以上に目で楽しませてくれる。河豚の唐揚げ、鰤の焼き物、法蓮草と茸の辛子和、汲み湯葉葛餡かけ、人参カステラ、さごし焼霜寿し、焼目栗。ちょっとずついろんな物を食べるのが大好きなので懐石コースで供される皿の中で八寸が一番好きだ。

強肴には鱈の白子の胡麻豆乳鍋。これにいくらの乗った木の子ご飯とお味噌汁。デザートには柿とメロン、栗のタルトが出た。どれもこれも非の打ちどころがない美味しさだった。また、行きたいかというと、もちろんまた行きたいけれど……自分の財布で行くには相当仕事を頑張らないと無理かもwww

2016年11月22日 12:15

著者: へた釣り