血糖値はコントロールできているが体重はコントロールできずに苦しんでいる。今年は忘年会に誘われたらスケジュールが空いていれば全部参加するという方針。当然摂取カロリーは増える。そこにもってきてチーズ、ワイン、ナッツ道楽をやっていると……12月は太っても仕方ない…よね?
お酒を飲む機会が増えてカロリー摂取が気になるのならワインを控えればと言われる。チーズと一緒にワインを飲む喜びを知ってしまうと、ワインなしのチーズなんて考えられなくなる。クラッカーやパンは糖質で食べられないので食感の変化を楽しむためにナッツも一緒に食べたいとなると……チーズもナッツも脂肪分多めなので太るwww ワインにだってしっかりカロリーはある。糖質制限ダイエットを糖質さえ摂らなければ痩せると勘違いしている人がいるし、そう読めるように書かれている本も見かけるが嘘である。カロリーもちゃんと計算しないと痩せないどころか太っちゃうよ。
クリスマスにはちょっぴり贅沢してモンドールを1個買ってトロトロに蕩けさせてスプーンですくって食べちゃおうなんてことを考えていたら、クリスマス前にトロトロのそれも山羊乳製でクセ者感がトンデモないチーズを食べることができた。クレモシータ・カブラ・サルデュはお好きでない人はウゲッとなり、お好きな人はうっとりしちゃうチーズ道楽者の踏み絵のようなチーズだった。
1.ミモレット・エクストラヴィエイユ 18+
フランス 牛乳 セミハード・ハード天然色素のアナトーによって鮮やかなオレンジ色になったチーズ。熟成度合で呼び名が代わり「エクストラヴィエイユ」は18カ月以上熟成された物。熟成が進むとくせ者化していき、エクストラヴィエイユの食感はまさにカラスミ。ねっとり歯にからまるような食べ心地とナッツに似た香り、濃厚なミルクの味を楽しめる。
2.ブッシュ・ド・ルッセ
フランス 山羊乳 白カビ・シェーブル白カビに表面を覆われた山羊乳のチーズで白カビチーズの優しい味わいとシェーブルらしい爽やかさを両方楽しめる。部分によって熟成具合が違い、中心部の白い生地の部分は酸味と甘みが感じられ表皮に近い部分はドロリと蕩け白カビチーズらしい濃厚なミルクの甘みを感じる。表皮には少しキノコっぽい味と香りがある。
3.ブル・デル・レ
イタリア 牛乳 青カビブドウの葉に包まれて熟成される青カビチーズで、「レ」というのは王様の意味があるらしい。ねっとりとした食べ心地で甘みを強く感じる生地の外側(ブドウの葉)に近い部分は少し茶色くなっている。赤ワインのような味とは言わないが、どこか赤ワインに通じる風味がチーズに移っている。青カビの刺激は控えめでおとなしい。
4.クレモシータ・カブラ・サルデュ
スペイン 山羊乳 ウォッシュ・シェーブル常温でトロトロに蕩けてしまう山羊乳のウォッシュチーズで、クセ者感はこれまで食べたチーズの中でも一、二を争う。臭いが凄まじく、真冬なのに子供たちから窓を開けてもいいかと聞かれたほど。蕩けた部分をスプーンですくって食べる。山羊乳らしいコクと甘みが口の中で大爆発する。ウゲッとなるかうっとりするかwww
5.マッカーニョ
イタリア 牛乳 セミハード・ハードアルプスのすそ野、ピエモンテ州で作られるトーマと呼ばれるチーズの中にあってトーマの中の王様と呼ばれているのがこのマッカーニョだ。牧草の香りを感じる上質の無殺菌乳から作られているが、味はどちらかというと大人しめで万人受けするタイプだ。そのまま食べてもよいが少し熱を加えるとミルクの風味が増す。
6.エルヴィ
フランス 牛乳 白カビ6月から9月に搾った牛乳で作られるシャンパーニュ地方の白カビチーズで、製法などは同地方の代表的なチーズであるシャウルスに似る。生地のミルキーさは確かに似ているが、シャウルスよりも少し生地が硬い感じ。熟成してトロトロの部分と芯の部分、白カビの表皮部と3つの味を味わえる。熟成した物を見つけたらまた買う。
7.テット・ド・モアンヌ
スイス 牛乳 セミハード・ハードテット・ド・モアンヌは修道士の頭という意味。教会の土地を借りて小作する農民が修道士の人数分このチーズを納めていたことに由来する。表面を塩水で拭きながらエピセアの棚で熟成されているので、風味豊かでフリュイテなチーズだ。少しねっとりとした生地は濃厚で薄く削って食べるくらいがちょうどいいんだと思う。
著者: へた釣り